The Lord of the Contracts Ⅰ ~旅のはじまり~

これは以下で書いていたものを転載したものです(一部加筆修正するかも)
https://blog.copiz.tokyo/entry/2018/01/10/125056

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とある有名企業が自社の資産を活用した新サービスを始めるとの話を聞いた。仮にその企業をMとする。Mの担当者に説明にきてもらい、では機会があればお願いしますということでその日は終わった。

後日、そのサービスを活用してもいいのではないか?という案件があり、では具体的に検討しようということでMの担当者に連絡をとり、見積もりをお願いしたいという旨を伝えた。Mの担当者からは、是非やりたいのだけれど、新サービスということもあり、知見もあまりなく、どこまでその案件が受けれるか自信がないということだったので、では、こちらからデータを提供するから、色々と検討してほしいとお願いし、まずはNDA(秘密保持契約書)を結ぼうということで合意した。

この時は、ここから長い道のりが待っているなど、露にも思っていなかった。。。

では、こちらのひな形を送るからそちらで問題がないか確認してほしいとメールを送った。一応、うち会社にもリーガルの部署があり、そこが各種契約書のひな形を用意してくれているので、そこに甲乙、それぞれの企業名を入れ、契約者の記入し、ハンコを押せば、それで終わりだよねと思っていた。NDAで揉めた経験が一度もなかったから(特に経験が豊富なわけでもなく、古今東西の契約書に精通しているわけではないけれど)。

それは4月の上旬の話で、GW前までにはそのサービスを利用すかどうか決めて、GW明けからスタートできるなと思っていた。

しかし、5月の終わりが近づき、6月の足音が聞こえ始めてもNDAは結ばれなかった。

こちらからひな形を送って2日目にMの担当から電話がかかってきた。

「うちのひな形を使わせてもらえないでしょうか?」

「どうしたのですか?問題ありましたか。送ったうちのひな形だと、うちはOKなのですが。。。」

「うちのリーガルがうちにひな形にしてくれと言っているので、、、」

「わかりました。いいですよ。特にこだわりはないですからー」

「ありがとうございます。では、送りますね。」

そして、送られてきたMのひな形を見て、驚くことになるである。

つづく。

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