見出し画像

FLHTCU1340 2023#6 ETC取り付け

どういう訳か、大型車といえばHARLEY-DAVIDSON を思い浮かべる非バイク人が多い。
いっぽう、多くのバイク人はハーレーを知らない。
ぼくもバイク人の一人で、ハーレーの多くを知らない。

が、機構的にはたいして変わらないと考えている。

オーナー氏もリターンライダーのクチで、車両について詳しくはわかっていない。
若いころに、ZZRだかZXRかZRXに乗っていたらしい。
いや、ご本人はちゃんと憶えているんだけど、ぼくのほうが片手間で聞いていたのでよく覚えていなくて、手放した後に次に乗るならハーレーだと決めていた、との話だけ理解した。

HARLEY-DAVIDSON FLHTCU1340 ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDE
ドデカいハーフカウルにオーディオが備わっているタイプである。
『ULTRA CLASSIC』なら『FLHTのUC』とネーミングすべきだと個人的には思うが『FLHTCU』なのだそうだ。
このバイクはなんと呼んでいるんですか?と訊ねると、
「『ハーレー』です」
と返ってきた。
なるほど、ぼくとたいして変わらない知識量なので、むしろ安心した。
ハーレー信者の方たちがなんと呼ぶのか、ぼくは知らないが『エレクトラ』と呼ぶことにした。
ハーレー乗りは、こだわりの強い方の印象がぼくにはあって、ヘンに手をだすのは憚られると常々考えてきた。
うかつに、このエンジンなんシーシー?などと聞いてはいけない。
この方はそういう「強信症」の方ではなさそうなので、知らない、わからないことは素直に伝えてよさそうだ。

「バッテリーの横に、サーキットブレイカーがあって、キーONのときに電気が流れているんですよ。ここにETCの電源をつなげばよいと思ってます」
うーん、どうかな?バッテリのすぐそばにあるヒューズってたいていメインヒューズなので、回路的にはバッテリの直後に配置しているよな。
と、テスタを当ててみると、やはりACCではなくて、常時通電の線であった。

点検のためのコネクタがシート下にあるはずで、そこのオレンジ色の線を使えばスマートに配線できるはずですよ。
と、下調べしてきたことを伝えつつ、シートを取り外してみたところ、なにやら様子が違う、ECUがない。
「これ、キャブレタ車ですよ」
ほぉ、キャブレタのエレクトラってあるのか、とその段になって知った。
ムダな作業をやってしまったが、オーナー氏は、シートの外し方が分かってよかったです、と前向きなので救われた。

けっきょく、バッテリ横のユニットにオレンジ色の配線から分岐させて、ETCの電源は確保できた。
線が太いので国産車用の配線工具で作業するのは骨が折れる。

このユニットはなにものなのだろうか?

いいなと思ったら応援しよう!