ゼファーχ 2023#69 イグナイター接続
話を聞いて調べてみた。
ゼファー400にゼファーχのエンジンを載せる事例はある。
ゼファーχはバルブが倍増して出力アップしているのが理由らしい。
という事例がネット上には多くあり、「成功した」のような書き方をしているのを見かけると、そりゃそうでしょうよ、と思う。
エンジンといっしょに、メインハーネスをまるごと同時に移植するのであればむつかしくはない。
成功、と評価するようなチャレンジではなく、単純にエンジンの置き場を変えただけのことである。
今回のゼファーχ氏は、ゼファー400の2バルブの音がいーんだよ、と言う。
ゼファー400に乗り換える選択ではなく、ゼファーχのエンジンを載せ替えることにし、すでにフレームには載っているが、アイドリングしないのでなんとかしてくれ、と言う。
さいしょ、メインハーネスを替えてくれ、と言っていたが、ハーネスを替えても電装品をまるごと移植する方向でないと動きませんよ、と答えると、ではイグナイターを接続できるようにしてくれ、とのオーダーに変わった。
じつは依頼する前に、ゼファー400エンジンとゼファーχイグナイタの組み合わせで始動を試みたそうだ。
点火する気配はあったがアイドリングせず、ピックアップに原因を求め、ゼファー400エンジンにゼファーχピックアップをつけても試したと言っていた。
この結果、初爆が確認できず、ピックアップとイグナイターが対応していないから、と結論づけたらしい。
状況はわかったけれど可能なのだろうか、ゼファーχのメインハーネスでゼファー400のイグナイターを使うことが?
点火のタイミングは基本的にはピックアップで決まるはず。
ピックアップとイグナイターが対応していれば、進角制御も正常機能するであろう。
けれども、ゼファーχ氏が送ってくれた、それぞれのイグナイターの画像を見ると、コネクタの形状が違っているのはもちろん、端子の数も異なっている。
ゼファー400はコネクタが2つで6+4の10極。
ゼファーχは一つのコネクタに14本の端子が並んでいる。
うーむ、まあ調べてみるか。
と、2車の配線図を並べてみた。
ゼファーχは配線図が2ページに分かれていて、これを1枚に作りなおすことからはじめた。
で、端子の数が多い理由はすぐにわかった。
3本はTPS、1本はメーターにつながっている。
ゼファーχ氏のキャブレタはすでにTPSなしのものに換装してあるし、メーターからの線はスピードリミッター的な制御であろう。
繋がなくてよい4本は明らかになった。
では、他に違いはあるかと線を追っていくと、ゼファーχはタコメーターにつながる線がある。
ゼファー400はイグニッションコイルから分岐してタコメーターを作動させているようだ。
なるほど、それでエンジン換装をする人はメーターも替えるんだな。
では、いったんタコメーターなしでアイドリングすることを目指そう。
ゼファーχの残り9本をゼファー400のイグナイターに接続してみると、意外なほどあっさりと始動はできた。
へぇ動いちゃうもんだね、と言うゼファーχ氏の横で、驚いているのはこっちだよ、と思っていた。
配線ケーブルの色づかいがほぼ同じなのか、と。
違っていたのは、茶色と茶白くらい。
これ公開したらいいのに、とも言うが、自慢するようなことではないと思う。