見出し画像

マジェスティ125Fi 2023#49 フロントフォークシール交換

画像が送られてきた。
「こういうタイヤの減り方って変ですか?」
かた減り、というやつだ。
普通じゃないと思いますよ、直進しているときに車体が右に傾いている可能性があります。
と、答えたものの、ここまで極端に右側だけタイヤが減る要因はなんだろう?

サスペンションだろうな、普通に考えれば。
乗車姿勢で偏減りが起きることはあるだろうけど、ここまで極端になるかね?
乗車姿勢でこうなるなら、疑うな、バランス感覚と、あるいは特定の病気に罹患していることも。

異論をとなえる人も実はいる。
いわく、日本の道路は排水のために傾斜がつけられているので、タイヤの右側は減りやすい、と。
いやいや、直進ばかりではないし、オートレーサーのタイヤだって右バンク専用には作ってない。
まあ、レース前に少し削るらしいけど。

実はこの車両、3年ほど前に購入した直後に見せてもらった。
その時点でフロントフォークのシールが抜けているのが明白で、早く手当てしたほうがよいでしょう、とは伝えていた。
初めて乗ったときから、フォークオイルがない状態だったせいか、あまり違和感がなかったそうだ。

まっすぐ走るときに右に傾いていたとしか思えないんだけど実感あります?
と、聞いてみたところで、解らない、と言う。
ただ、ハンドルがブレるのは感じるらしい。
そりゃ、タイヤがこの状態ならブレるでしょうよ。

では、解決するかは解らないけど、フォークフォークをメンテして、同時にタイヤ交換とベアリングの点検をします。
それで、効果がなかったら、リヤサスの交換を考えましょう。

ここまでは、LINEでやりとりしていた。
そして当日、車両をあらためて見て、めまいを感じた。

フロント側のカウル類に、大量のテープが貼られている。
なんか振動が気になるところに貼っていったら、こうなっちゃったんだよね、ですと。
見た目は重要だと個人的には思うけど、一個人の意見なのであろう。
しかし、ぼくが思い描いた分解手順に、テープを剥がす、はない。
剥がしてもよいが、貼れない、貼るべきものがない。
さて、どうしよう?

マジェスティ125のフロントフォークは、トップキャップがネジ込み方式で、フォークにフタをすると同時に、ステムから落ちないようにするストッパーの機能がある。
だから、ステムからフォークを抜くには、必ずトップキャップを外さないとならない。
そのトップキャップを外すには、上から見下ろしたほうが気持ちがいい。
そして、そのためにはフロントのカウル類を外さないとならない。

いや、下から攻めたらどうだろう?マニュアルどおりではないけれど。
フェンダー裏と車体下側の一体となったカバーを外してみると、手が動かせそうな空間ができる。

半分くらいは手探りになるけれど、工具と手順しだいで可能であることが判った。
つまり、首振りギアレンチを使うのと、ボトム側を先に外せば良い。

けれども、自慢げに動画をアゲたりはしない、ぼくの場合。

いいなと思ったら応援しよう!