見出し画像

PCX150 2024#54 ベアリング交換なのだが

持病だ、と言われている。
PCXのシリーズは軒並みギアボックスのベアリングが弱いらしい。
そのわりに依頼されることは今までになかったので、都市伝説なのかもしれない。

そもそも、ギアボックスのベアリング交換は高額修理になりがちなので、よほど愛着がなければ修理せずに廃車してしまう傾向がある。
自分で深いメンテナンスをしない人は、後輪から異音がすると感じても、その診断から費用をかけることになる。
どちらかといえば、クラッチベアリングが損傷することのほうが多いようだけど、カバーを開けてみないことには始まらない。
クラッチが鳴っているのか、ホイールの軸からなのかを、単純にホイールを回しただけで診断するのは無理がある。
いいよ、両方とも替えて、と言える人は多くはないであろう。

たまたま、先日ベルト交換をしたおり、ギアボックスのベアリングが鳴っていることに気づいた。
まもなくリアタイヤの限界がきそうなので、同時にやりましょうかね、そんな話をしていた。

パーツリストを見ると、ベアリングが6コにオイルシールが2つ、それから、ガスケットが必要なのが判った。
ベアリングは車両メーカーのものではなく、NTN製を使うことが多い。
パーツリストにもNTNの文字が現れているし、迷うことなく注文できる。

が、じっさいにギアボックスカバーを開けて、ベアリングの現物を見ると、ちょっとした違和感があった。
カウンターシャフト用が小さいのではないか?

パーツリストには、6301(NTN)と書いてあり、目の前には青と白の神々しいパッケージのベアリングが用意してある。
なのに、じっさいに車体に載っているものは、もっと小さい。

正確には、車体からすべてのベアリングから取り外して、これから装着する新品と並べてみたときに気づいた。
並べてみると明らかに大きさが違うので、重ねてみるまでもない。
外したほうをよく見ると、たしかに、6301の刻印がある。
が、6001の刻印も半周側にある。

どういう事情なのかわからないけれど、少なくともパーツリストに書いてある、6301(NTN)は正しくない。

これって周知の事実なのだろうか。


いいなと思ったら応援しよう!