PCX150 2024#36 駆動系・エアクリーナ交換
PCXはあまり手を出したくない。
伝統工芸品の寄せ木細工を彷彿とさせる造形は、分解していくのに手間がかかる。
食わず嫌いで、やってみればたいしたことはないかもしれないが、カバー類を大幅に剥がしていく作業となると、どのくらい時間が要るのか見当がつかない。
もとの造形が凝っているせいか、オーナーも見た目のキレイさにこだわっている方が多いように思う。
悪いことではないのだけれど、メンテするには気を遣う必要がある。
外装を外していくめんどくささは、破損だ、と言い切ってよいかと思う。
カウルのツメであったり、ボルト代わりのクリップであったり。
とくに、クリップは消耗品ともいえるので、外したものがそのまま装着できるかは運しだいになる。
逆にカウル・パネルは、ツメの形が把握できれば破損することはあまりない、劣化していなければ。
そんなおり、駆動系とエアクリーナ、点火プラグを交換してほしいとの依頼があった。
一般的な消耗品なので、PCXといえど簡単に交換できるであろうと見込んだ。
要するに、カウルを外さなくても交換作業は可能であろう、と考えた。
が、左下のパネルを外すのが正式手順のようだ。
じっさいには、駆動系の交換作業はパネルを外さなくてもむつかしくない。
クランクケースカバーのカバー(間違ってないぞ)の一番前についているボルトを外すのに、メガネレンチでないとダメ、というくらい。
けれども、エアクリーナーボックスカバーの先端上側ビスを外すのは、かなり道具を選ぶ。
一般的なドライバーでは、パネルが邪魔で決して外すことはできない。
ソケットタイプのドライバービットでも、高さの制約があるので、使えない物があると考えられる。
横着しないで左下カバーを外したほうがよかろう。
試したい方はご自由に、といったところか。
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