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トリシティ125 2024#56 クランクシャフト交換

エンジンを取り外して持って帰ってからの話。

トリシティ125はセンタースタンドがエンジンについているので、作業はやりやすい。
ただ、センタースタンドのシャフトが左右のクランクケースを貫いているので、忘れずに解放しないと、最悪はクランクケースを破損させてしまう。
たぶん、外し忘れてもEリングが破損するだけとは思うが。

ともあれ、スタンドはそのままにして、ウォーターポンプ、インテークマニホールド、オイルポンプ、シリンダー、フライホイール・ジェネレータコイル、ピストン、ワンウェイクラッチと外していって、クランクケースを割る段になった。
と、列記してみると、元どおりに組み立てられるかね?と不安になったりもするが、サービスマニュアルも手元に置いているので大丈夫でしょう。

ひとつの懸念は、クランクケースを割ったさいに、ベアリングがケース側に残ったらめんどくさい、と思っていたけど、運良くクランクシャフト側についてきた。
外してみると、左側のベアリングにはOリングがハマっている、ちょっと珍しいタイプだった。

クランクケース内は激しく汚れている状態ではなかったので、軽く掃除して別のクランクシャフトの取り付けにかかる。

ヤフオクで買った中古品と聞いていたが、状態が、良いのか悪いのか、よくわからん。
いちおう、サービスマニュアルには、大端部の幅を測って許容範囲内かを確かめる手順が書いてあるが、コンマ数mmの違いで判るのだろうか。
そんなわけで、たいして確認することなく、そのまま左ケースに収めた。
測定範囲外であったとしても、代わりになるものはないからな。

そこから、右のケースをハメていくのだけれど、最初は少し斜めにあてがったようで、途中から感触が悪くなった。
インストーラーのネジが重くなった、というべきか。

昔だったら、強引に巻いて何かしら破損させていたけれど、少しオトナになったのか、原因は明らかではないものの一旦やめて外すことにした。
液体ガスケットは塗り直さなくて大丈夫かな、と懸念しつつ。

まあ、破損させるよりはオイル漏れのほうがマシだろう?
と、すでにいったんは接触した面を確認しつつ、2回目はすんなりハマっていった。

コンロッドを手にとって動かしてみると、少し重いような気もする。
スルスル動く感じではないけれど、ケースは合わせてしまったし、せいぜいオイルを塗り直すくらいしか対処できない。
サービスマニュアルにもどれくらいの速さで動くのが正しい、とは書いていないし。

というか、このマニュアル、手順的な書き方になっていないので、すごく解りづらい。
いちばん迷った点は、ワンウェイクラッチのカラーで、マニュアルでは記載が見つけられなかった。
外側はカバーのオイルシールに接するもので、クランクシャフトに刺さる内側はOリングが入っている。
カバーを外しても、なかなかこのカラーは抜けず、少し力を込めて引き抜いたら、Oリングを損傷させてしまった。
パーツリストを参照しても、この部品の記載は見つからなかったので、やむなく、シーラーを内側に塗って戻した。
外側はオイルシールがあるし、シャフトからオイルが漏れるとしても微量であろうと踏んだ。
クランクケースを割らなくても交換可能なパーツなので、こんなもんでよかろう。

でも、ここからオイル漏れを起こしたら、内側からなのか、外側が問題なのか判別がむつかしいだろうな。

というかこの部品、パーツリストでも判別できないんだから、注文することだってむつかしい。
どうなってんだ?

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