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トリシティ125 2024#57 エンジン装着

クランクシャフトを交換したエンジンを、車体に戻す日がやってきた。
路上修理なので、二日間の予定で考えてある。
初日はエンジン始動、翌日は外装装着と試走が目標、無理のない計画だけど、敵は天気だな。

トリシティのエンジンは、ハンガーのようなパーツがシャフト1本でとまっていて、そのハンガーのようなパーツにボルト4本で連結される。
リンケージシャフトは、シート中心のあたりで、エンジンを外すには感覚的に、前のほう、なので今回は外していない。
そのシャフトのあたりにコンクリートブロックを置いて、車体を載せているので不安定極まりない。

早いところ、エンジンを車体に装着したいところではあるけれど、エンジン側のブッシュを何度か転げ落として4本のボルトを通した。
スタンドを上げれば、それなりに安定するかもしれないけれど、サスペンションとホイールをつけるまではスタンドを上げるのもむつかしい。
試しに、とチャレンジすることなく、左サスペンションを固定したのち、ホイールを仮止めしたところでセンタースタンドをあげた。

マフラー・ラジエータなどの大物よりも先に電装の接続を進める。
スタータモーターとジェネレータの配線は、スロットルボディ・エアクリーナーダクトの下側なので、配線を先にやるのが正当な手順と思われる、サービスマニュアルからは読み取れないが。

その後、ラジエータ、マフラー、スロットルボディ、タンクを取り付けて、クーラント、エンジンオイルを入れて、バッテリーを接続する。
スターターリレーがブラブラした状態なので、+端子が車体に接触しないようケアしつつ、いよいよエンジン始動、試動ってとこだな。

で、意外とあっさり始動はしたが、カタカタ音が激しい。
うーむ、タペットかな?と考えつつ、クーラントのエア抜きを進める。
トリシティの冷却ラインにはエア抜きバルブがないようで、キャップを開けたまましばしアイドリングさせる。
ホースを軽く叩いてみたりしながら、エンジン音を聞いていたが、タペットのカチカチ音にしては大きすぎないか?に傾いた。

これは、バルブのタイミングがズレていて、ピストンに当たっているのではなかろうか?
ちゃんとカムチェーンにテンションをかけて合わせたんだけどな。
再確認するなら、外装がついていない今のうちのほうがやりやすい、ラジエータの固定を外してフライホイールが見えるようにしなければならないが。

こういう場面に備えて、というつもりはなかったが、フライホイールやカムシャフトの合わせマークにはマーカーで色づけしてある。
マニュアルには書いていない作業ではあるけれど、やっておいて正解だな。

ヘッドカバーを開けて見ると、1コマずれているようだった。
カムチェーンが激しく回らないと、テンショナーがちゃんと作動しないものなのだろうか。
カムシャフトスプロケットをつけ直して、カバーを取り付け、エンジン再始動。
どうやら、バルブが曲がることには至らなかったようだ。

と、想定外の作業が発生したので、やはり2日がかりの作業となった。
マフラーを装着するくらいまでは、かなり前倒しだったんだけどな。


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