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9.19「コープ食材富加工場」訪問レポ

2024年9月19日。小牧こーぷ委員会のメンバーで「コープ食材富加工場」を訪問しました。徹底した衛生管理のもと、いざ工場に潜入です!!

■「コープ食材富加工場」MEMO

【取り扱い商品】
・生協のミールキット(食材セット)
【産地】
・岐阜県、富加町
・アイチョイス商品カタログの「食材セット」の製造を目的として設立された工場です。野菜のカットからパッキングまでを行っています。

『たっぷりキャベツの塩中華丼』のミールキット。
調味料添付済み!味付け楽々、10分で完成!!

■「コープ食材」のこだわり

●一宮生協ミールキットのこだわり
TV番組でも紹介される事が多くなり、すっかりおなじみとなった一宮生協のミールキット。おいしく・便利はもちろん、5つのこだわりがあります!
❶肉は産地が明確な国産の産直肉を使用
❷魚は国内加工の天然魚
❸たれに化学調味料は使っていません
❹野菜は基本、農薬や化学肥料を削減した産直野菜
❺野菜の洗浄には薬剤を使わず、電解次亜水を使用。

●使用する野菜について
「農薬や化学肥料を削減した産直野菜」を使用する一方で「大きさが一定でない・形が悪い・色が悪いなど、味は良くても見た目が悪く、商品として出荷できない野菜」も多く使用します。そうすることで製造量の多いミールキットでも価格が抑えられ、食品ロス対策にも繋がります。

■ミールキットができるまで

❶【野菜のカット】さまざまな形で野菜を機械でカット。1つの野菜でもメニューによってカットの仕方が異なるため、カットマシンの刃が何種類もあり、付け替えながら商品に合わせて行います。
なかには形が合わず、機械でカットできない野菜も…そんな時は手作業でカットしています。カットしてみないと中身の黒ずみなど気づけないところもあるのが苦労するところです!

たまねぎの皮をエアー(空気)で飛ばしているところ

❷【野菜の洗浄】カットした野菜は洗浄し脱水機で水分を飛ばします。洗浄による殺菌時は薬剤(塩素)を使わず、塩と水と炭酸で工場内で作った安全なものを使用しています。

洗浄時に使う機械
洗浄した野菜は種類ごとに番号を付けて管理。同じ野菜でもカットの種類が違うため、カット番号と野菜名がそれぞれ書いてあり、盛り付けの際に迷わず取りに行けるようになっています。

❸【野菜の盛り付け】指示書に従って人の手で野菜をトレイ盛り付け。その際、色の悪いものをはじくなどきちんと目で見て品質向上に努めます。

食材の盛り付け作業はメニューごとに何列にも分かれていて、1列5~6名・総勢約20名で丁寧に手入れします。
野菜ごとに必要な重さを間違えないよう、今何グラム入れたのか一目でわかるようにする工夫も!

❹【肉・魚・調味料などの盛り付けと仕上げ】盛り付けが終わった野菜パックに調味料や肉・魚などを盛り付け。ここでも間違いが起こらないように調味料や肉にも番号を付けて管理します。最後にレシピをつけて、袋なをかぶせてパッキングしたら完成!組合員さんのもとへ翌日にはお届けします!!

各ミールキットに番号が割り振られ最後までしっかり管理されています。

■工場長に聞いてみた!


●ミールキットの製造数は?
現在は37アイテムをカタログにのせており、1日に全部で3000~4000食を製造しています。今後は40アイテムに増やしていきたいです。

●工場を全自動化しては?
・作業をすべて自動化すれば24時間の稼働ができミスが減るのでメリットが多いです。しかし自動化すると人の雇用がなくなってしまい、あるとしても機械をみるという専門性の強い職種の人しか働けなくなってしまいます。
「地域の方たちと持続可能な社会を創る」という意味でも自動化ではなく人の手での製造を大切にしたいです。
・また人が製造するとヒューマンエラーが起きてしまうので、「起こりにくくすること」と「起きた時発見しやすくする」ことを心がけています。例えば何かミールキットを製造する際は、必ず1つお手本を作り間違っていないかを確認・完成イメージを全員で持って製造するようにしています。

●野菜の生ゴミはどうするの?
・野菜のカットをするのでかなりの量の生ゴミが出てしまいます。野菜の入荷量の4割が生ゴミになってしまう現状。だからこそ「堆肥」に生まれ変わらせて、堆肥業者に渡しているんです。

工場の敷地内にあるコンポスト。ここで生ゴミが堆肥に生まれ変わります。

■小牧こーぷ委員会メンバーの感想

今回工場に伺ったのは真夏日でしたが、まず食材の鮮度を保つために「寒い」ことにビックリ!!工場内では思った以上に多くの人達が働いていて、「ミールキットは手抜き料理」なんていう人もいるけど「スタッフさんが組合員の代わりに食事の準備をしてくれているから、決して手抜き料理ではないよな」と思いました。スタッフさんには感謝です!!

ひとつのパックに、たくさんの人の「こだわり」や「想い」が詰まっているんですね!富加工場の皆さん、ありがとうございました!!


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