【Hit Refresh】
概要
マイクロソフト現CEOのインド出身サティア・ナデラ氏による経営の軌跡。
彼の父親と母親の影響を多分に受けており、
「哲学的信念」と「共感」でマイクロソフトの再復活を実現させ今なお走り続けている。
自身の子供の障害をきっかけで、
他者への「共感」をより抱くようになり、
それが仕事でも生きることになる。
経営陣やチームなど既存メンバーや他ステークホルダーを「共感」によって1つのビジョンで繋ぎ合せることが可能になった。
それこそがマイクロソフトの再浮上の鍵の1つとなったことは間違いない。
おすすめ。
私的な要約
・企業の成長・成功は1人ではできない
- 1人のリーダー、スタッフ、CEOそれぞれが個人して高いミッションをもち、自ら動く集団に
- それぞれの特徴を生かし、「会社に使われるのではなく、会社のリソースを使う」
・自分が楽しいと思うことをやれ
- よこしまな目的に左右されず、心を込めて
- そうすると人生に失敗することはない
・リーダーシップとは
- 他者への洞察力、そして「共感力」が必要
- サービスに影響する消費者に会い、自分の目と耳や全身で様々な情報を体感しないといけない
→それがイノベーションへの問題解決への重要な鍵となる
- 選択・決断をする。且つ実行させるためのチームを作ること
- 事業における背景や状況、情報、信頼を共有する関係を早く構築せよ
- ビジネスチャンスと経営資源、および社内の人間関係も含め常に考慮し、そのチャンスが表面化する前に対応しなければならない
会社の「内なる」イノベーション
・全ては企業のビジョンや野心から
- 「共感」をエネルギーに仲間を増やす
- 経営陣を1つに。リーダーなどの管理者を味方につけるためにしたこと
→ 慰安旅行で様々な部署のリーダーでチームを作り、顧客の現場で 「体感」。その上で企業としてオンリーワンとなるにはという議論をさせた
→ この効果はリーダーを経営陣の味方にするだけでなく、改革へ情熱あふれる集団となった
→会社の文化のエバンジェリスト(伝道師)っていいかも
・成長をマインドセットする
- 社員一人ひとりが難題に立ち向かい乗り越えようとすることが、個人と企業の成長につながる
企業文化を作るために必要なこと
・「知ったかぶり」は必要ない。「学びたがり」になれ!
・CEOとはカルチャーのキュレーター(管理人)であるべき
→社員の声や情熱に意識を高め、企業文化を醸成させる役割を担う
・オープンソースのような集団へ
- 経営陣が示したビジョンを根底に持ち、絶えず様々なサービスだけでなく、企業の施策や文化などアップデートされていくのが望ましい
・ワンウィークという年一回の交流場
- 別部署の仕事を1週間担当し、仕事体験や刺激をうけるというもの
・企業文化改革の鍵は「個人に権限を与えること」
→ 不満であれば「君がそれをすべきだ」
・恐怖や思考停止に負けるな。革新せよ!
・リーダーであるために
- 愚痴を言うのはおしまいにしよう
→「肥溜めの中にバラの花びらを見つけろ」
・競合するパートナーだって「友人」
- ある部分では競合でもある部分では「提携」できる
- お互いのビジョンを一致させ、誠意ある行動で信頼を築く
- 問いかけよ。自社のサービスを世の中に広めたいなら「1社がいいか2社がいいか」
- もちろん両者のwin-winとメリットは大事
テクノロジーの進化に負けないために
・3つのCが必要
- 胸を踊らせる構想(concept)
- それを実現するための必要な能力(capabilities)
- 新たなアイデア・アプローチを受け入れる文化(culture)
信頼とは
・信頼とは「一貫していること」
- 共感+共通の価値観+安全と信頼性=信頼の持続
最後に
ドラッカーより
「文化は戦略に勝る」
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