『そうてんねんしょくハウス』　～うさぎのジェントルさん　のまき～　

　

おばちゃんちに　いく。
おばちゃんちは　とおりのはずれにある。
おばちゃんが
「おかえりー！」と　むかえてくれて
ぼくは
「ただいまー！」と　はいっていく。

にじいろの　びんにはいった
ふしぎのかおり。
このかおりがぼくはだいすき。
おばちゃんちは　せんべいというおみせだ。
いつも　おやつは　おイモか　おむすびだけどね。
せんべいは　おきゃくさまを　いやすのが　おしごとだ。

「おばちゃん、
きょうのおきゃくさまは　どなた？」
「はやとくんの　たんとうは、、、」
ひろのおばちゃんは、バインダーに　はさんだかみを　みながら
「うさぎの　ジェントルさんです。」
といった。

「うさぎの　ジェントルさん？」
ぼくは　このはっぴょうの　じかん　が　さいこうに　
わくわくするんだ。
「ジェントルさんは、おしごとで　かたがこっています。
そうてんねんしょくハウスのほうで、リトリート　してもらってください。」
「かしこま　りとり(*^^)v」
ぼくと　ひろのおばちゃんは、ふたりの　ハンドサインを　こうかんした。

さあて、おきゃくさまがくるまでに
おおあわてで　よういしなくちゃ。
ぼくは、せんべいの　うらにわに　まわった。

きりかぶのベッドに
はっぱのおふとんを　しいた。
おそろいのはっぱのタオルとおしぼりどうぞ。
ここはうみがみえる　サロンです。
うみのさざなみの　おとが　きこえますか？
きりかぶのまわりの　しろいじゃりを　じゃらじゃらならし、
ジェントルさんの　みみもとで
なずなのすずを　しゃんしゃんならす。