第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/10講評(赤星先生分)
第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。
7月度文芸部門に応募された作品について、本日は、審査委員である赤星香一郎先生より講評をいただいておりますので、引用と紹介をさせていただきます。
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<講評>
すごく文章が読みやすく、いい意味で、あっという間に読了します。
読後感も悪くなく、この作者のほかの小説を読みたくなります。
エッセイだとすごくいい文章を書くのに、小説だと表現に技巧を凝らしてみたり、あまり使わない表現を使ったりして読みにくくなるケースをよく見かけますが、この小説は普通の表現を使って、読みやすい文章を書いています。
普段使わないような表現を使うと、今まで書いていた文章にそぐわなくなって、表現が上滑りすることがあります。
例えば、「驚いた」の表現だけでも、「驚愕した」とか「愕然とした」とか「あっけにとられた」とか、いろいろな表現があります。
小説を書く方は注意して欲しいのですが、自分の文章に合った表現で書いたほうが、読者にとって一番読みやすくなると思ってください。
上記の例でも、「驚天動地の出来事だった」とか書いたら、「なにを大袈裟な」と思いますよね。
表現が上滑りしたら、読者はその時点で鼻白みます。
この小説はそんな気取りがなく、とても読みやすく、素直に書いています。
今後、この作者は、そこがすごい武器になるのではないでしょうか。
少し気になった点があるので、そこも指摘しておきます。
(1)小説なので、段落の字下げはやったほうがいいです。
(2)サヨナラ替わり⇒サヨナラ代わり、ではないかと。
(3)3238文字で、文字数制限オーバーですね。目くじらを立てるほどではないですけど、賞によっては失格になるので、ご注意ください。
(4)女子が「いひひひっ」と笑うのは違和感があります。「うふふっ」か「えへへっ」くらいにしておいて、その笑い方に特徴をつけたほうが良いと思いました。
⇒実際にそういうふうに聞こえたとしても、文字だけで「いひひひっ」と書かれてあると、そればかりが目立ってしまいます。このシーンでは、その言葉が目立つよりは、声の高さとか、声の大きさとかで特徴をつけたほうがいいと思います。
※一部抜粋して引用
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応募期間の締め切りまで、残り1週間を切りました。
事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。
どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。
*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。
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他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。