みこちゃんコンテスト第1回講評集~10/24分その2
みこちゃんの寄稿です。第1回の楽しい思い出を振り返りたいと思います。
すでに第2回の応募数は2週間で前回を越えましたが、第1回のチャレンジが皆様のおかげで大成功に終わったので、それがこうして第2回に受け継がれているのだと思います。
noteの私設賞では、エントリ作品数も最大級の私設賞となりました。
第1回を支えてくれた応募者の皆様に感謝しながら、あのイベントを涙拭きつつ(/_;)
振り返ってみたいと思います。
こちらから第1回みこちゃんコンテストのすべての作品をすべてお読みいただくことができます。
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ちょっとペースが早いのですが、終盤で大変たくさんの応募がございますので、講評させていただきます。
一奥講評分(3作品)
「それ、いくら?」
ところ変われば文化も挨拶も変わる。
そこに住む人々の精神や歴史も変わる。
しかしコロナ禍は、そんな生活様式をも一変させてしまいつつある。
大切ななにかが失われてしまうことへの寂寥と懸念は、私達だけでなく、他の国や文化の方々も同じなのだろうと感じます。
我々と同じぐらい以上に、きっと、シンガポールに住む方々もそんな感覚を抱いているのかもしれません。
はっとそんなことに気付かされました。
足羽椋子さんの日々の活動が、誰かが生きていく支えになっている。
そんな震えるような思いが駆け巡りました。
素敵なエントリありがとうございます。
失敗をゆるすこと。
失敗を受け入れてくれる誰かがいること。
そうしたものがあるのか、ないのか。
そこで個人の、ひいては社会全体の運命が変わることもまたあるのだろうと感じました。
なにも経済的なことに限りません。
うまくいかないなぁと、精神的にまいってしまって、無茶なことをしてしまう人もある。
「失敗」によって失うものが大きすぎて、それを取り戻そうとする人や、やけになってしまい、さらに大きな「失敗」に突っ込む人がある。
そういう負の連鎖がなくなるように。
自分だけではなく、相手を受け入れ、ゆるすこと。
そうしたことを身近なところから、もっと呼吸をするように当たり前なこととしていけたらいいな、と感じました。
あの瞬間、時間までもが濁流となって、逆流してきたように感じました。
海底の澎湃が、地上を覆って、なにもかも押し流してしまう。
ですがそれは、一掃ではない……。
ないまぜに、ごちゃまぜに、砕き混沌と化す。
それが遺構として残ってしまう。
そういう記憶を残しておこう、という心があるもまた大いに共感できます。
同時に、
「早く、町が年を経て古い家屋たちが馴染むところになればいいと思う。」
Kimaさんがこう考える気持ちにも心打たれるところです。
それは、忘れることでも消えることでもありません。
積み重ねられた歴史の、良い意味での錆が残っていくこと。
忘れることを忘れることが、その奥深いところでは、忘れないことである。
営みと、日常の一部に溶け込んでいく。
意識をしないレベルに至り、歴史となって、呼吸となる。
そういうものなのだろうか、と感じました。
賞参加者参加分
みこちゃん講評分(3作品)
読みはじめてなんだか、どきどきわくわくでした。
「当時は男子校だったため、ここには記せないようなエピソードばかり。」
何も語られていないのに、何かなあと想像しました。
よく知っているのに、知らないことがある。
不思議なことだと思います。
なぜなら、本当はよく知っているから。
言ってくれなくても本当はなんだか分かっていた。
言ってくれた時には、なんだか、ああそれか。
そんな気分になりますよね。
言わなくても言わない先から分かっている。
でも具体的には分からなかった。
そのショックを岩下さんは、自分のせいだといったん受け止めたのですね。
「ツッコミどころ満載」
翻訳しますと、誠実さ満載。
指輪というのは、跳躍のようなものなのかなと思っていました。
バスケのダンクシュート
陸上競技のハードルのような。
最初は跳ぶけれど
最期は当然着地する
指輪は自分の手にだんだんと馴染んでいく
「俺、指環が買えない って言ったのを悲しく、そして嬉しかったと思い出します。」
跳躍のない着地もあると思います。
「自立して再び心からの笑顔や喜びを取り戻せますように。」
案外そこに誰かがふっと現れるような予感もしました。
何をもって絶頂というのか、すごくいろいろあると思います。
「いまの私がすき」これが絶頂。
だから、自分を好きでいることが一番輝いているということなのかなと思い、ミカジロウさんの文章を読ませていただき、そんな気持ちになれました。
「困っている人に寄りそう。
弱っている人を
羽のようにふわりと包む。
大切なものを大切にする。
大丈夫だよとほほえむ。」
自分を好きでいられれば、誰かを好きになれる。
自分を大切にという言葉はよく聞きます。
でも、いくら自分を大切にしても、自分を好きになることはできないと思います。
自分を「すき」になることから誰かを本当に好きになれる自分が見つかるのかな、そんなことを感じました。
ありがとうございます。
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第2回THE NEW COOL NOTER賞への、みなさまのエントリーをこころからお待ちしております。
■募集期間 ―― 令和2年12月1日~令和3年1月15日まで
■応募方法
「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 」のハッシュタグをつけてください。
特定の部門へのエントリを希望する場合は、さらに「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 ○○部門」を付けてくだされば、各審査委員が拝見します(必須ではありません)。
※希望する場合は複数の部門への応募が可能です。
また、お一人様何作品応募いただいても構いませんが、授賞対象は1作品までとさせていただきます。
なお、過去作品でも応募可能です。その場合も、同様にハッシュタグをつけていただけるだけでエントリとなります。
よろしくお願いいたします。
参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。
*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。
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