公認心理師メモランダム リービングケアとタロット 060924
心理治療に区切りをむかえた時、どんなアプローチをされてますか。
心理治療やカウンセリングが一段落ついたということは、ひとまず心理職の支援が必要なくなった喜ばしい状態を迎えたということ。ドライにならず、ウェットにもならず、前向きになれるような形にして終わりたいですよね。
児童相談所に務めていた時、そうした区切りを迎えた児童の面接をしばしば体験していました。心理治療の終結だけでなく、施設を退所して新しい環境に挑む児童、性加害のブログラムをしぶしぶこなした児童について、なんらかのリービングケアを施します。
だいだい、描画等の軽い課題を出してなんとなく終わらせている先輩・同僚が多かったような気がします。自分もそうでした。
あるとき試みで(苦し紛れに)タロット占いをやってみました。これがなかなか好評。何かの本でリーピングケアとして、占いをやっている人の話を読んだことがあり、真似してみました。
決してでっちあげて結果を伝えているつもりではないのですか、解説本にはポジティブな事柄が必ず載ってるんですよね。ものは言いよう。タロット占いのおかげて、良い感じで節目を迎えられたように思います。
現在も、精神科でうつや適応障害の方に数年の単位で面接する機会があります。年単位でやっていると、諸事情あって途中で終結させなければならない時もあります。
その際、児童相談所時代のタロットを思い出しやってみたところ、大人にも有効でした。良い形でお別れできます。「CBT は苦しかったけれどタロット占いは楽しかった」と言われちゃったりします。
現在 3000円くらいで購入したペラベラのカードとケースを使っているので、雰囲気のあるタロットに切り替えたいなぁと思っています。