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AIで飯島真理「天使の絵の具」をカバーしてみました
2022年初めからSynthesizer Vを使ったオリジナル楽曲の制作をしていましたが、今回初めてカバー曲を制作してみました。
メインのヴォーカル・パートにはSynthesizer V Studio Proのver. 1.8.0リリース時に無償提供された、日本語収録による歌声データベース"Mai"を使用しています。
実は以前、"Song in My Heart"というオリジナル曲をMaiさんに歌ってもらった際「飯島真理さんの声に似ているな」という印象を持っていました。
もともとは「自分で作った曲」をより理想に近い形で完成させるため、というのがSynthesizer Vを導入した目的だったため、当初はカバー曲を手がけるつもりはなかったのですが、Maiさんの飯島真理成分がなかなかにリアルだったため、つい魔が差して・・・というところです。
今回取り上げた「天使の絵の具」は、そもそも飯島真理さんの2ndアルバム「blanche」(1984年リリース)の収録曲でもありますが、そちらは吉田美奈子プロデュース&アレンジの、重く静謐な感じのバラードでした。
しかし、この動画では劇場版映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のエンディング曲として清水信之氏がアレンジしたヴァージョンを基本として、再構築したカバー・ヴァージョンを制作しました。
世間一般にはこちらのほうがよく知られているから、というよりも、それ以前から私自身が清水信之氏の手がけた作品の大ファンだったから、という理由です。
この曲でもコーラスで参加しているEPOを始め、当時は安部恭弘、平松愛理、大江千里、渡辺美里など、錚々たるアーティストたちのアレンジを手がけていたことを記憶している方も多いのではないでしょうか。
私自身は「超時空要塞マクロス」という作品自体にはさほど思い入れがなく、レコーディングされた音源よりも先に飯島真理さんのライブでこのバージョンを知ったクチなのですが、なんてカッコいい曲に生まれ変わったんだ!と思ったものです。
今回のカバー・バージョンでは、メイン・ヴォーカルは前述の通りMaiを使用しましたが、バックグラウンド・ヴォーカルはサビのところで一部メイン・パートと音域がカブってしまうため、別の声質のほうがよいと思って夏色花梨を使用しています。
また、原曲ではそこで「ハイヤーァ」「チュッチュワーァ」という感じでバックにハーモニーが入っているわけですが、これが正直うまくフィットしているとは思えなかったので、変えることにしました。
飯島真理さんご本人も、おそらくその辺りは納得がいかなかったのでしょう。のちにリメイクされた「天使の絵の具〜Macross 15th Anniversary Version」では、ハイトーンの男声を中心に英語でのハモりが加えられています。なので今回はそれを参考にさせていただきました。
正確には何と歌っているのかわからないのですが、たぶん"carry on"か、"carry off"もしくは"carry out"と聞こえます。文章の一部ではないので、詩的な表現としてはどれもアリといえばアリな気がするのですが、音の響き的には"carry out"かな?と思っています。
それ以外の歌詞は"Holy Love" "Shiny Love"で間違いないと思うのですが・・・もしご存じの方がいれば、教えていただけると幸いです(公開してしまったので今更ですが)。
あと、清水信之氏自身が弾いているであろうギター・パートについても、歌のバッキングは大幅に省略し、曲の構成上アクセントになるオブリガート的なフレーズや間奏などに絞って自分でギターを弾きました。これはあくまでも「そのほうが歌がよく聴こえるだろう」という考えからであり、手抜きではないと言い訳しておきます。
しかし、オリジナル曲になるべく寄せる形でカバーを制作するのは、ある面では楽しくはあるものの、なかなか大変な作業でした。特にコーラスのアレンジはとても勉強になりましたが、こういう形でのカバーは大変すぎるのでもうやりたくない・・・というのが今の率直な感想です。
ちなみに、Maiさんの声でより飯島真理感を出すには、ボーカルスタイルの2種類のパラメーター"Emotional"と"Soft"のうち、"Soft"のほうをある程度上げてやるのがポイントだと思っています。デフォルト状態で"Soft"が0%だと、そんなに似ている印象は受けないと思います。
とはいえ、Maiのポテンシャルを最大限に活かして歌わせるのか、飯島真理感を出そうとするのか、その辺りの兼ね合いは難しいところで、これがベストなやり方だったかどうかはわかりません。
オリジナルをご存じの方も、そうでない方も含め、ひとりでも多くの方に楽しんでいただければ幸いです!
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