【レビュー】普段使いも最適なカメラバックパックWANDRD PRVKEを購入しました
仕事で使っているBusy Beaverのバックパックがへたってきたこともあり、新しく買い換えることにしました。購入したのは米国のカメラバックブランドWANDRD(ワンダード)の「PRVKE(プロヴォーク)」というモデルです。外観はこんな感じ。いかにもカメラバッグ風のデザインではないのが気に入りました。いえ、イカついカメラバッグでもいいのですが、今時デカい箱を背負っているのはU◯BER Eatsの配達員か竈門炭次郎くんくらいですからね。容量は31Lと21Lの2種類、ブラック、ワサッチグリーン、エーゲブルーの3色展開で、今回は大きめの31Lのエーゲブルーを選択しました。
2019年10月の発売のため新製品ではありませんが、販売店によっては値段もこなれてきており、今回は東京・立川の商業施設グリーンスプリングスにあるPLUS YUさんの50%オフの特売セールでかなりお得に入手いたしました(2020年11月5日現在の情報)。メーカーによるイメージビデオはこちらで、カメラバッグでありながらシティユースを意識したものとなっています。
31Lモデルの外寸はロールトップ部分を除いて31.2(W)×47.5(H)×18.7(D)cmとなっていて、重さは1.5kgです。山登りなどアウトドア用の製品と比べて軽量というほどではありませんが、精密機器であるPCやカメラの保護性能を考えれば妥当なレベルではないでしょうか。完全防水ではありませんが、撥水性のあるポリエステル素材と止水ファスナーにより、短時間の小雨程度であればレインフライ(防水カバー)なしでも凌ぐことができるのではないかと思います。
MacBook ProもiPad Proも持ち歩ける
では、実際にどのような製品であるのか簡単に見ていきましょう。一般的なバックパックはファスナーを開いてメインの収納スペースに上からアクセスしますが、プロヴォークでは独立したコンパートメントと背中側がパカっと2つに大きく分かれて開く点が特徴です。各スペースは面ファスナーなどで固定されているので、開いた勢いでバックパック内の小物が転がり落ちる危険は少なそうです。
開いた際の背中側はPC収納スペースとなっています。2つのポケットに13インチのMacBook Proと11インチのiPad Proを収納したところ、かなり余裕がありました。ここにA4の雑誌や書類の束などを入れても問題ありません。これは筆者のように荷物が多い人には嬉しい仕様です。また、ポケットの底部が本体から浮いた構造となっているので、バックパックが垂直に落下した場合でも衝撃を抑える効果があります。
上部の収納スペースは5L分拡張できる
そしてメインの収納スペース側は上部のコンパートメントとカメラ・レンズ収納部の2つに分かれています。下の写真では左のメッシュ側が上部コンパートメントで、ケーブルやACアダプタ、文房具などの小物類、ミニ三脚などカメラアクセサリはここに収納する場合が多いのではないかと思います。ただし、細かく仕切られているわけではないので、別途インナーケースを用意するか小さめのカメラポーチなどを入れておくとより便利に使えそうです。
バックパックの上部はクルクルと巻き取るロールトップ式を採用しているので、ここから上部のコンパートメントにアクセスすることもできます。また、ここを開くことで収納能力が拡張できて、31Lモデルの場合は36Lにもなります。パーカーなどを収納したくなった際には役立ちそうですね。
小物の収納スペースも充実している
次に側面の収納スペースについて見ていきます。背負った際に自分から見て右サイドにはある程度長さのある三脚などを差し込めるポケットがあります。普段はここにペットボトルなどを入れる場合が多いのではないでしょうか。
ファスナーを開くことでポケットのマチを広げることができるので、少し大きめの三脚などにも対応できそうです。
また、背中が接する部分に隠しポケットがあり、パスポートなどの貴重品を収納しておくことができます。普段は名刺などパッと取り出したいアイテムをしまっておくのもよいかもしれません。
さらにバックパックの底部分は独立したスペースが確保されていて、ここには付属のレインフライ(雨カバー)が収納されていました。合わせてレインコートや折り畳み傘などを入れておけば雨天時の撮影にも重宝しそうです。
表側にも大きめのポケットがあり、上下方向のファスナーを開けば薄手のポーチやA4までの書類などを収納できます。ただし、マチは浅く柔軟性は高くないので、すぐ使うチケット類などを入れておくといった用途に留めるのが賢明かもしれません。
カメラ収納部にはサイドからアクセス
そしていよいよメインのカメラ・レンズ収納部です。31Lモデルの場合、ここにミディアムサイズのカメラキューブが収納されていて、撮影がないときはキューブごと取り外して大きめの収納スペースとして確保することができます。衣類などを詰め込めば2〜3泊の出張や旅行にも使えますし、日によって荷物の内容や量が大きく変わる人に適した仕様と言えるでしょう。なお、今回のバンドル品には含まれていないのですが、リニューアルされたカメラキューブが単独で販売されているので、こちらにアップグレードするのもアリかもしれません。見た感じでは新型のほうがディバイダーのクッション性が高そうです。
カメラキューブの保護カバーを外して、試しに今時のミラーレスカメラであるSIGMA fpと交換レンズ2本(24-70mm、11mm)、ビューファインダーLVF-11、ストレージとイヤフォン類を収納してみました。ディバイダーの配置を工夫すれば100-400mmのような望遠レンズでも余裕を持って収納できそうです。昔ながらの一眼レフでも工夫すれば交換レンズの2〜3本にクリップオンストロボくらいはいけると思います。
そして、バックパックのもう片方のサイドポケットからは、このカメラキューブ内に直接アクセスできます。カメラキューブを全開にしなくても、背負った状態から片側のショルダーストラップをずらすだけで一番手前のカメラやレンズをすぐに取り出せるので、移動中でもすぐに撮影に入ることができます。この辺りはカメラバックとしての機能性ならではですね。
このサイドポケット部からカメラなどがうっかり落下しないように、内側のファスナーを閉めておくこともできます。また、ポケット蓋部分も収納スペースがあり、ここには予備バッテリや記録メディア、レンズキャップなどの小物をしまっておくことができます。
ほかにもアクセサリーストラップとウエストストラップも付属していたので、シチュエーションに合わせてアイテムを固定したり、トレッキングなどでも疲れにくいようにバックパックを体に固定したりできます。装備が充実していますので、ちょっとした撮影旅行はもちろん、カメラキューブを外して大容量のトラベルバックとしても利用できます。
まだ使い始めて日が浅いので、問題点もそのうち見えてくるかもしれませんが、日常使いに耐えうる見た目とカメラバッグとしての実用的な機能を兼ね備えたプロヴォーク、なかなかよい買い物であったと思います。
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