【裏なんば】立ち飲み超有名店@丑寅
はじめに
みなさんこんにちは!
皆さん立ち飲みは好きですか?
私は一時期立ち飲み店の気軽さが気に入りどっかり食べず吞まず、ささっと少々立ち飲みしたら次のお店に移動してを繰り返す…なんて大食いでもなくお酒も大量に飲めない私にぴったりだ~なんて思ったものです。
その立ち飲みの舞台は東京は上野御徒町エリアが多かったのですが、旅行先でも楽しめたらいいな~と思い立って大阪でも色々探してみたんです。
すると大阪ではミナミエリアの通称「裏なんば」と言われる地域に飲食店が林立し、中には立ち飲み店も多数あると知り行ってみたんです。
すると和のテイストを中心にした立ち飲み店が多くあり旅行の旅に数点回ってみた所お気に入りのお店を見つける事ができたんです。
この記事ではミナミのランドマークであるなんばグランド花月周辺で見つけた私のおすすめしたい立ち飲み店をご紹介します。
お店の場所
今回ご紹介するのは「立飲丑寅(うしとら)」です。
なんばグランド花月から南に延びる「道具屋筋」から西の路地に入った所にあり、西側の通りなんさん通りからも進入できます。
店舗は道路にせり出すようにビニールがかかった軒先が特徴的で道具屋筋側からは重厚な看板、なんさん通り側からは提灯が目印になっています。
ビニールを引いて入店するようになっていて分厚いビニールがなんとなくプライバシーを保護している役割なのかしら、外から何となく見える感じが立ち寄りたくなる好奇心をそそります。
店舗は入口側にテーブル席が数卓、正面にL字のカウンターがあり最奥にも数卓テーブルが設置されています。
入口のビニールやカウンター内にルールも貼られていて以前から目にしていた長居無用は立ち飲みだから言いたい事わかるよね、という感じ。
お店の方もいかに常連さんが来られようと口を多く開くことなく黙々と調理に勤しんでいる姿が印象的、独特な空気が流れる客人の会話が発生しない粛々とした飲食風景が丑寅らしい。
むしろ会話が弾むとお客さんが浮いているのが周囲から丸分かり、少し度が過ぎると店員さんから注意されますしね、こちらのお店大声でお話しするのもご法度。
人数も制限があって来客が3名でも難色を示し4名だとほぼ入店できない団体客お断りの方針はずっと続いている模様で、テーブル席もよくよく見れば最大で二人用、丑寅を楽しむのであれば入店する際分かれて入り、滞在中はお1人様として単独利用した方がよいのかも。
美味しいつまみとお酒を用意するからお店の中ではそれ召し上がって雰囲気を楽しんでね、お酒を介して店内で盛り上がるのはご法度よ、という空気はいつもお1人様で入店する私には心地よいです。
そしてインバウンドで外国人も多数来店することが多くなったようで以前なかった外国語で話しかけられても日本語ですべて応対するよと言うストロングスタイル。
立ち飲みと言えどバールやパブと同じようなスタイルで営業はしていないよと予め告知しているのは、外国人を締め出すといった強硬的な事ではなく運営方針を理解を示してくれた方は利用してねと親切心で貼ってあるのだと思います。
いただいたお料理
2024年久しぶりに来店してまたまた雰囲気が以前と違うな…と感じるのは店員さんがまた変わっているからかしら、初来店した時の焼場、揚場担当がどっしりと構えそれぞれの持ち場でテキパキ調理する様子が懐かしいなぁ。
と3年前とまた人員が違う(シフトのせい?)だけでも感じ変わるなぁと思いつつカウンターの奥に通されて早速眺めるいつものメニュー…と思いきやメニュー表も変わってる。
以前は毎日更新しているであろう味のある手書きメニューで(いつも当日の日付が書いてある)、おすすめメニューには朱色のペンで丸がしてありましたね。
この手書き感が今日お店に行ったら何がラインナップになっているのかな?何がお勧めなのかな?なんてワクワク感がありましたが、どうやらシステマチックにワードプロセッサーで打ち出されているものに変更したみたい。
けれどもいの一番に名を連ねるは「柚子なめろう」なんですよね~。
これだけはいつもいつの時も置いてある定番商品、頼んだの一度だけですけど。
そしてささっと目を通して興味引くものないかしら、と単語を一つずつ拾っていくわけですが毎度どこかしらでぶつかる「紅生姜天」。
私大阪でこの紅生姜天を頼んだら一度も食べた事ないのもあって非常にお気に入りになって毎度注文していたのですが、なんと今回のメニュー表に載ってない!
そんな事あるのね~なんて、一時選手交代したのかリストラなのか不明でしたが今回は有りつけず残念ではありまして、今回の大阪旅行ずっと胃が不調だったので単品でおひとつ注文。
2024年の丑寅さんでは酒肴3種盛お1人様専用を注文。
さてドリンクはボリューム小さいのがいいわねと黒ビールの小瓶を注文、ささっと注文した後にドリンクのメニュー表もチェック。
こちらも漏れず整然とした書体、見やすくていいわね。
別紙の地酒も相変わらずあるわね、と思ったら上段のみで下段は焼酎なんだ~。
お酒のボリュームちょっと減ったのかもと思うところでしたが一合の日本酒をごつごつしたお猪口で頂くことはもうしばらくないのであまり気にならなかったりして。
さてやってきました3種盛、小鉢は「豚肉とズッキーニのトマト煮」「きびなごの南蛮漬け」「いかと青菜のマリネ」でした。
小鉢も結構大きくておひとつ300円ぐらいしそうなお料理が3つで500円とな、相変わらず大阪の立ち飲みはお安いな~なんて感動しながらいただきます。
健康な時であればこれをきっかけに更にお酒をほっておいて美味しいお料理探しにメニュー表が破けんばかりに目を通していたものですが、この3品を食べきるにもふうふうする程の重症だったので何とか食べきり退店の運び。
黙々と食されるほかの客人達が当たり前のように追加注文していて自分も早く体調直さなきゃってちょっと反省。
という事で美味しそうなお惣菜がたんまり待っていたのに1品しかいただく事ができなかった2024年でしたが、以前いただいたお料理で写真が残っているものもご紹介します。
先ずは上述した看板メニューのゆずなめろう、いつもゆずって入っていたっけな?という記憶でしたがいずれにしても美味しい一品。
ご当地フードで有名な千葉のなめろうはどちらかというとたたきに近くお魚はかなりミンチに近い状態が多いかと思いますが、丑寅は味をざっくり切った歯ごたえのある状態でみその塩味が日本酒に合うんですよね~。
続いては私の定番メニュー紅生姜天。
ペラペラなガリの様な生姜ではなく厚みがかなりしっかりある紅生姜なんです。
これを揚場正面のカウンター一番左に掛けて揚げる様子を眺めるのが一番好きなんだよなぁ、なんて思い出。
厚手の紅しょうがにウスターソースをちょろっとかけて頂くとサクッとした感触の先にある油と混じる紅しょうがの酸味、噛む毎に段々とじんわりする刺激とウスターの塩気のハーモニーがたまらないんです。
そして居酒屋の美味しさ基準はこれで計れ!と言わんばかりにおいしいポテトサラダもお勧め。
出てくるたびにフォルムが違うのですが味付けが本当にお上手、イマイチなポテトサラダってマヨネーズの味しかせず具材のうまみが引き立たない凡庸な味わいになってしまいがち。
その点丑寅のそれはお酒のあてに良い塩梅の味付けと、ざっくりと入った野菜もしっかり味が入っているのかどこを掬って食べても美味しく感じるんですよね。
それ以来立ち飲み店の美味しいポテトサラダを求め必ず注文するレパートリーになったのは丑寅のおかげ、でもこのお店以上の味を上回る所に出会ったことがありません。
でももう数年食べてないので今度食べる機会があったら変わってないかも知りたいところね。
丁度偶然の巡り会わせで出会ったメニューもありまして、鶏レバー刺しにありつけるときもありました。
これは2021年にいただいたので肉刺し全般が低温調理となっていると思いますが、見た目が生かと思わんばかりの火入れ、鶏らしいあっさりとした味わいながらねっとりした感触に塩入のごま油で頂くのがもう最高。
これは日本酒頼んでおいて正解だったわ~というマリアージュ、これとお1人様専用の3種盛と紅生姜天を注文して大満足なひと時を過ごしましたね。
とこんな感じで来店する度美味しい料理に巡り合う大阪裏なんばの立ち飲みの魅力を教えてくれた私のお気に入りのお店でした。
さてさて過去形になりそうな感じになってしまいそうですが、ちょっと思うところもあり丑寅がお勧め!という感じでもなくなってきているのも事実でして。
初体験のときめきに慣れてしまった、なんて事も有るかと思いますが経営されている方が変わったのかそれとも運営されている方や現場を任されている方が変わったからなのかは不明ですが、何かが違うんですよね。
もちろんしっかり仕込みをしておばんざいのようにカウンターの上にお惣菜を準備してある様子はそのボリュームからも来店客の多さが計れますし、人気に陰りが出ているとは微塵も思いません。
多分私個人にがっちりと嵌るメニュー群が羅列していた当時のラインナップに比べ幾分か大衆的というか万人受けするタイプのお料理が増えたのかなと、あくまでも個人的な感想ですが。
前回の2021年に伺った時も思った事ですが丑寅に初めて伺った当時から調理場に立つ方々も交代していった事、お勘定する際のシステムが変わった事、メニュー表の作りが変わったことから以前と何やら何かが変わったなぁと思う節がありましたね。
というわけで大阪立ち飲み店では良い思い出をたくさん残せた丑寅のお話でした、ごちそうさまでした~。
おわりに
いかがだったでしょうか。
裏なんばではこちらの丑寅を始め数店舗の立ち飲み店を歩いてみましたが、大阪の立ち飲みの魅力に取りつかれた大変思い出深いお店でした。
お料理全般がおいしいのは当たり前ですが紅生姜天とポテトサラダは外せない、そんな印象です。
大阪ミナミのエリアでお惣菜をあてに立ち飲みするかと思い立ったお1人様は利用して損のないお店ですよ。
最後までご覧いただきありがとうございました🐾