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北風の午前、思いめぐらせ…
すっかり寒くなってきた。
朝は身体がこわばり、暖房をつけて一刻も早く暖まりたくなる。
外からはヒューという北風の音が聞こえるが、青空が広がる良い天気だ。
今朝は身支度を済ませ金魚にエサをやり、軽く朝食を食べた後、街まで出かけるという娘を駅まで送り、家に戻ってきた。
この暮らし(中年の危機によって得た人生二度目のモラトリアム生活)によって時間や仕事に追われるということが無くなった。来月からまた仕事に復帰するから、この暮らしとは一旦お別れすることになるだろう。
だから、ひとまず今日もこの贅沢な時を堪能しよう。
今の楽しみは、noteで「スキ」のメールチェックと、頂いた方のサイトを訪れて、一つ一つ古い順に作品を見たり、読んだりすることだ。思わずコメントしたくなると、極力端的にコメントさせて頂いている。
「スキ」を頂くと、僕はメールにフラグを立てておく。で…その方のサイトを見て「スキ」のお返しをさせて頂いたら、メールのフラグを解除する。
その作業も楽しい日課になっている。
今日はそれが終わると、午前中なのに何だか眠たくなってきたのでベッドに横になる。先日、本棚を整理した時に、昔読んだ文庫の小説が出てきたのでそれを読みながらいたら、数ページで眠りに落ちてしまった。
スマホやkindleなんかの電子書籍も便利で良いけど…文字を目で追い、紙に手を触れ、1枚ずつページをめくる感覚が心地よい。
僕らは、便利さと引き換えにゆったりとした時の過ごし方を忘れてしまっているのかもしれない。
しかし、娘たちのようなデジタルネイティブ世代には、世の中はどのように見えているのだろう。彼女らが幼少期の頃から既にデジタル化が進んでいた時代だ。彼女らが大人になる頃は…スマホがノスタルジーを抱かせるような、そんな「時代のデバイス」になるのだろうか。。。
全く想像もつかないが…彼女らは彼女らなりに、ささやかで良いから幸せを感じながら生きていって欲しいと願うばかりだ。
ところで、今年の夏は中年の危機を拗らせて悶絶していた頃だったから、昔の会社の仲間や旧い友人からの飲みの誘いを全て断っていた。
が、ようやく危機を拗らせた状態からは脱却し、先の見通しも立ってきたので、気持ちにも余裕が出てきて、今年は仕事をしていないにも関わらず例年になく忘年会の予定が入っている。
もちろん僕も、今となってはこの夏の体験を笑い話として語ることができるから、同世代同士きっと話に花が咲くだろうし、文字通り「忘年会」を満喫できるだろう。
近所のショッピングモールの食料品売場…クリスマスのBGMが流れ、お客はせわしなく買い物に歩き、いよいよ年末の雰囲気が街を包む。
今年は年明けから日本でも災害に見舞われ、現在でもご苦労なさっている皆様が偲ばれる。僕は僕で、なかなかにハードでタフな一年だった。
終わり良ければ…なんて軽々しくは言えないが、せめてこの年末を楽しく、笑って過ごせたらいいな…と、月並みなことばだけど、そう思う。
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