![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139147773/rectangle_large_type_2_9f65811e98a49dc0ee0bd33fe4042ea4.jpeg?width=1200)
ー 真空形成 ー
今回は商品のパッケージにも使われている真空形成について説明していきます。
1 真空形とは
真空形成とは、板状の樹脂を温めて軟化させ、原型に押し当てて成形する技術です。
製品のパッケージなど身近なところでも使われています。
2真空形成に必要な素材・道具
①使用する道具
・原型(今回はバルサ材を使用) ・カッター
・樹脂板(今回はPET板を使用) ・ハサミ
②使える素材・使えない素材
真空成形は板状の樹脂を温め、原型に押し当てることで成形します。そのため熱に弱い素材、強度が弱い素材を使用することは出来ません。
⭕️木材、石膏、石粉粘土など
❌スタイロフォーム、ダンボールなど
補足
ちなみに今回使用するPET板(ポリエチレンテレフタレート)とは、燃やしても有毒ガスが出ない環境に配慮された樹脂板で、透明度が高く傷が付きやすいのが特徴です。版画に由来してドライポイント板とも呼ばれます。
3真空形成の手順
①原型を用意する
原型は樹脂板から取り出すため、取り出せる形にしてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1714549054459-Kx6Ti9kIIF.jpg?width=1200)
真空にして成形するため、窪みなどを作る際は空気の逃げ道を作ってください。
![](https://assets.st-note.com/img/1714549063855-GQjRAiCwEH.jpg?width=1200)
②原型と樹脂板をセットして成形
樹脂板を温めることで柔らかくなり、原型に押し当て空気を吸引することで成形出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1714524756276-My1rI9KNZ8.jpg?width=1200)
③必要に応じて余分な所をカット
真空成形では原型より大きめの樹脂板を使うので、余分な所はカッターやハサミを使ってカットしてください。
実際に真空成形を行ったものがこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714550638979-zw8gssuXUn.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1714550688166-xWBAivUy8Z.jpg?width=1200)
真空成形については以上となります。
工程を目にすることがあまり無い真空成形について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!