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羊水検査と遺伝カウセリング

羊水検査前の受診とカウセリング

NIPTで21トリソミー陽性の結果は出ましたが、この時点で確定診断ではありません
でも、96%は21トリソミーです
高い確率で陽性ではあるので、確定診断である羊水検査をする前に妊娠を中断させる決断もありはしますが、この4%を切り捨てることはなかなかに難しいです
でも逆に、大丈夫!4%の確率を引き当てるよ!と言えるほど、私は楽天家でもありません
感情がめちゃくちゃになりながら、4%に縋ってはいけないと自分に言い聞かせ、紹介状を持って大学病院へ行きました

さすが総合病院、待ち時間が半端なかったですね
朝10時くらいから行って全て終わったのは夕方4時だったでしょうか
内診、エコーを受けるだけでも2時間近く待ちました
そこで医師と羊水検査する日を決め、その後、遺伝カウンセリング室に行き、カウンセリングを受けました
今この時点でどう思っているか、何を感じているか、聞かせてくださいと言われ、もし21トリソミーが確定したら生めないと思っていると話しました

ただ、今はお腹にいるこの状態で、そう思っていることがとても辛い
21トリソミーとわかっても生んで育てている人がたくさんいることも知っているが私にはできない
どちらを選んでも後悔すると思うが、生むことを選べない

話しているうちにどんどん涙が落ちました
カウンセリングの先生たちは、そう決めたのであればそれが正解です、と言ってくれました
優しく責めることなく、話を聞いてくださいました


羊水検査

紹介状を持って受診してから数週間後、妊娠16週で羊水検査を受けました
日帰りでできるところもあるようですが、この大学病院は1泊入院です
入院した当日に検査をし、1泊で様子見してから退院の流れでした

羊水検査は麻酔無しで、お腹に針を刺します
医師が慎重にエコーでお腹の子を見ながら刺す位置を決めますが、私の子はかなり動き回る方で、決めるのに時間がかかっていました

針を刺す痛みの程度は、まあそこそこに…
針が長いのでどうしても痛みはあります
しばらく刺して羊水を吸い上げ、吸えなくなったら針の角度を変えて…を数回繰り返した気がします

採取できた羊水はネットで見たのと同じ薄い黄色
この羊水を検査に回し、3週間後、結果を聞くためまた来院することになります


遺伝カウセリング

羊水検査前の受診で初めて遺伝カウセリングを受けました
NIPTを受ける前にもカウセリングはありましたが、NIPTの性質、説明、結果が出る前に夫婦間での話し合いをする必要性についての話がメインでしたので(もちろん、それらも非常に重要で大切なことです)、21トリソミー、ダウン症がほぼ間違いがない我が子のことを、そして私の心うちを相談できたよい機会でした

遺伝カウンセリング室には女性医師と看護師さんと助産師さんが1名ずついて、特に看護師さんと助産師さんには大変お世話になりました

私は羊水検査と中期中絶のためこの病院に2回入院することになりましたが、遺伝カウンセリング室の看護師さんと助産師さんは入院期間毎日会いに来て話を聞いてくれました
話をする、という行為はこのときの私にとって、非常に大事なことだったと、今でも思います
旦那や親兄弟にはあえてその話題を避ける傾向がありました
親も私を気遣って触れないようにしてくれていたと思います
ですが、遺伝カウセリング室の方は今の気持ちはどうですか?どんなことを感じていますか?と聞いて、私の心の中にある苦しさを吐き出させてくれました

話すたびに泣いてしまう私に、決めたことは間違いではないよ、ここまで悩んで悩んで決めたのだからお母さんの愛情はお腹の子にも伝わっているよ、と話してくれる2人にとても救われました

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