NIPT結果と心の動き
NIPT結果
NIPTを受け、その結果を聞くまで2週間あり、落ち着かないような、大丈夫だと思いたいような、そんな日々でした
とにかくエコー写真を見ては大丈夫、と言い聞かせていました
どんな結果でも電話連絡はなく、夫婦で産院に聞きに行きます
この産院ではそうして欲しいとのことでしたが、他は分かりません
私は、結果を聞く直前が一番怖かった気がします
優しい医師の顔が何処となく暗かったこと、声も低く感情を抑えている感じだったこと、何故か看護師が2人同席したこと(カウンセリング時は1人でした)、全てが私の後頭部をスッと冷やしていく感じでした
封筒から出された用紙と同時に医師から言われたのは
21トリソミー陽性
という結果でした
ダウン症…瞬間膝に手をつき、ああ、と息を吐きました
横にいる旦那は、じっと黙っていました
医師はエコーで所見がなかったけれど、こういう結果でした、と話されました
私の年齢でこの結果は約96%の確率で21トリソミー確定だということも結果の用紙に書かれていました
その後色々話した気はしますがあまり覚えていません
共働きでダウン症の子を育てることは可能か、とか医師に聞いたと思います
滑稽ですね、育てられる自信がないと言ったその口でそんなことを聞きながら、これがどんな答えでもやはり堕胎するんだろうと思っていましたから
私と旦那の話し合い
この産院では羊水検査はしていないので、大学病院で羊水検査をしなければいけません
待合室で医師の紹介状を待つ間、会社と親に結果を伝えるため電話をしました
会社と親、両方ともに前もってNIPTを受けると伝えていました
これについては伝える人伝えない人、様々でしょう
別に言っておく必要はないのかな、とも思いますが結果によっては、受診のために急遽休みを取ったりと色々迷惑をかけることになるので、特に会社へは先に伝えておくことが私にはマストでした
電話後、結果を聞いてから1時間以上経っていましたが、そこまで出なかった涙がぼたぼた落ちてきました
自分の口で声に出してお腹の子は21トリソミーだったと伝えるという作業をしたことで、改めて事実を認識したせいかもしれません
この日からしばらくは、何かの拍子に泣くようになってしまいました
職場で風呂場でトイレで寝室で、泣きました
何で、何で私の子が
この子を私はころしてしまうのか
大事で大切な子なのに
私は遺伝子異常のある子だったら中絶するだろうと、妊娠前は思っていました
お腹に我が子が宿り、本当に愛しくて愛しくてたまらないのに、その思いは変わりませんでした
ただ、言葉の重さが圧倒的に違う、妊娠前と妊娠後では、その言葉は重みが違いすぎる、あまりにも、重くて辛い、それでも、私はこの子を生かせられない、なんともねっとりとした重い苦しみでした
旦那は、まさかダウン症だとは、と思ったそうです
それと同時に、育てるのは無理だ、とも
自分たちが先にいなくなってしまうのは確実なのに、自立できないかも知れない子を置いていけない、と結果を聞いたあとの話し合いで、そう伝えてくれました
感じ方は違えど、旦那と私の答えは同じでした
受け入れきれないかもしれない、愛せないかもしれない、お腹にいる今は愛しいけれど、生まれてきたら?小さい頃は愛せても、成長していったら?
機械的に育てることはできるかも知れないけれど、やはり、生めない
最後まで、旦那とは何度も話しました
噛み合わないこともありましたが、必要なことでした
だって、この子の親は、私と旦那しかいないんですから