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電鉄会社で管制室に飛ばされて定年まで居座ったMさん

私の親の知り合いで電鉄会社で管制室に飛ばされたが定年まで根性で居座って満額の退職金を獲得したMさんの話を書きます。

Mさんは管制室に飛ばされる前は高卒で駅員をしており、そこで頑張って働いていたのですが、年を取り給料が上がるにつれて管制室に移動するように言われ、パソコンを勉強するように上司から命令を受けたようです。
管制室に移動するように言われたパソコンが大嫌いなMさんは「オレはパソコンを勉強する気もないし、習いに行く気もない。ただ座っとるだけや!!」と移動を打診してきた上司にタンカをきったようです。

結局Mさんは管制室に飛ばされ、パソコンが全く操作ができない状況でただひたすら仕事もせずにパソコンの画面を見るだけの生活になりました。
例えるなら字幕なしのつまらない海外映画を永遠と見続ける地獄のような生活をし続けるMさんにさらなる悲劇が襲いました。
なんと管制室にいる若い社員たちもMさんをバカにして、わざとイスをけってきたり、近くを通るたびに「チッ!」とわざと大きく聞こえるように舌打ちをしたりなどされたそうです。

その後彼は数年この修羅の国のような環境に耐え抜き定年まで逃げ切りました。
その話を聞いたとき、私は彼を「すごい精神力や!」と感じました。
それと同時に彼はなぜクビにならなかったのだろう?と疑問に思いました。
どうやら労働組合が強く給料の上がってきた社員のクビを簡単には切れないそうです。
この話を聞いたとき、給料が上がってはっきり言って使えない社員は嫌な部署に飛ばしてやめてもらおうという企業の考えが透けて見えました。
大企業にも関わらずひどい話です。
そしてMさんは訴訟などはしていませんが、形は違えど年月をかけて大企業に勝った人物だと私は思いました。

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