英語教育・英語学習に関する独り言50 ー AI搭載会話アプリについて
本当はさっさとスコット・フィッツジェラルドについての模擬TOEFLを作るべきなのだろうが、色々と忙殺されている。
今回は仕事に関わる話を。教務トレーナーというポジションから畑違いのICTに飛ばされて数か月。AI搭載の英語学習アプリの開発現場で働いている。そこでAI(まあ、ChatGPTなんだが)と会話練習している受講生のログを見たり聞いたりして、AIに効果的なフィードバックができるように、人間によるお手本フィードバックを作ったり、あるいは会話が不自然だったりするところを修正するために、プロンプトを調整したりする業務にも従事している。
そこで気付いたことの一つが、AI相手に個人情報やプライベートの情報をぺらぺら話す人が一定数存在しているということ。これは弊社の受講生だけではなく、おそらく業界全体に当てはまることだと感じる。
アプリの規約に「入手したデータは今後の開発に活用云々」みたいな文言はうちにもあるし、他社のプロダクトにも当然あるだろう。問題は誰もそんなものを読んでいない。または読んでいても、その意味を理解していない。
AIと会話すること自体は否定しない。ただし、その会話データの音声や文字をチェックしている人間がいることは知っておいてほしい。もちろん、こっちはそれが誰なのか知る由もないが、名前や年齢、出身地・居住地、仕事の内容、家族構成などは極力喋らない方がいい。具体的な日時を挙げながら出張先の国や会社に言及したりするのはご法度ですよ!!!
それにしても、日々、生成系AIに触れていると、人工知能と言いながらも、結局は高度に発達した人工無能にしか見えなくなってきた。もちろん、信じられないくらいに高度は受け答えをするのだが、知能ではなく無能なんよな・・・ まあ、そこらへんの愚痴はまた別の機会にでも。
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