
教員仕事〜国家試験の徒然〜
教員として、4カ所の施設に実習同行しました。
綿密に学生の看護計画の点検をして、実習場所に送り出すトリヨさん。
臨床指導者歴のある私は、指導の仕方が不向きな指導者さんがいて、
学生が撃沈で学生待機室に帰ってくることがありました。
学生から聞く内容は、理解不能でした。すでにパニック状態だったからです。

とりあえず、理解できなければ実習での学びは無駄になってしまうので、
指導者さんに、学生とのやりとりを聞いてみると・・・
その説明では、なぜ学生が理解できなかったかわかりました。
指導者さんが、学生の計画を自身の知識と表現で指導していたのです。
知識もデータ更新しなければ、医療は日々更新されていくので指導者も勉強が
必要です。私も指導者として仕事していた時は、学生さんから新たな看護用語を
聞いて調べて答えてました。教員の先生に聞くこともありました。
しかし施設の方針に沿うしかないのです。
実習させてもらっているだけでありがたいから…。
(実際、実習先に困っている学校が沢山あります。)
とりあえず摩擦を起こさず、学生達が成功体験を感じるようにフォローをして
実習を終えるようにサポートしていました。

学生が国家試験に合格することが一番の目的です。
全施設の実習が終わったら、研究発表のレポート作成のアシストと研究発表に追われます。
これはかなり難題でした。
学生の特性に合わせた課題をアドバイスして、発表の仕方もレクチャーします。この時に副業で7年ほど活動していた業種のテクニックが活躍しました。

こうして国家試験対策講義が始まり、国家試験のノウハウを伝達して、学生達は
国家試験を迎えるのでした。

国家試験が終わった後、2人の生徒から連絡が来ました。
120問✖️2 計240問のマークシート試験です。
1人は電話がかかってきて、誤回答が多く帰ってきてから、答え合わせをすると
明らかに間違っていたとのこと。
プチパニックでした。しばらく話を聞いて、
「合否を確認してから話しましょう」と、伝えて終わりました。
もう1人は友人から「A子がマークシート回答がずれていたけど、最後の方に気づき修正できなかった」と落ち込んでいるという話でした。その子から連絡をとってもらって、次の日に会うことになりました。
どのくらいの回答量でずれていたのか聞いたところ、合格は考えにくい感じでした。振りかえり、とにかくその時の状況を聞いて、どう感じたかをゆっくり聞きました。「ただ聞く」「本人に感情を吐き出させる」こと1時間。
友人にも、返答したりジャッジをしないことを注意していました。
そして・・・本人から出た言葉は、「来年チャレンジします」とのことでした。
私からのアドバイスは「今回の失敗は、今までのA子さんのパターンだったのかもしれないね。でもそのパターンを知ったことで、他の人より危機管理のできることを学んだよ!正解を解いてギリギリ合格するくらいなら全問正解してごらん」
「とりあえず合否が、わかるまではいつも通り働けるかな?」
結果、来年のチャレンジとなりました。
そしてB子さんは、勉強した内容とは違う問題でわからなかった・・・と。
「看護師として働くためには総合的に偏りなく回答できるようにしないと、現場で誤回答はないんだよ。この1年で勉強し直して、病院ナンバー1の知識量の看護師目指そうよ。夢と希望のある1年のためにある回り道だね!」

2人とも、えらくプラス思考に陥れられたな〜と感じたようでした。笑顔でした。
その1年後「合格したよ〜先生!!ありがとう」と、連絡が来ました。
きっと今頃、最前線で働いていることでしょう。
大切な生徒たちでした。
そう津業後の生徒たちは、よく連絡してくれてました。結婚・出産・転職・離婚など色んな報告をしてくれました。嬉しい後輩たちです。
私はことき、すでに助産師としての仕事をしていたので…
教員の仕事を終えて、お産の現場にいてました。

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