詠う筆先『特別展「本阿弥光悦の大宇宙」』行ってきた
天才観測とは?天体観測なら経験あり。
開催概要
私と作品
他の展覧会で作品を観た程度で詳しくは知らなかった。興味はあった。
展示会感想
筆先の鋭い入り方に釘付けになった。
国宝《舟橋蒔絵硯箱》本阿弥光悦作
入り口すぐにいきなり展示してあって驚いた。真ん中が盛り上がった金の箱に黒い鉛の帯状の橋をかけるセンスがただただ凄い。浮き上がった文字と橋を合わせて歌を表現しているのも凄い。2022年の「国宝 東京国立博物館のすべて」展でも観ているはずなのになぜか記憶になくとても悔しい。
別のコーナーで8K映像がありドキドキしながら観た。(こちらは撮影可だった)
重要文化財《花唐草文螺鈿経箱》本阿弥光悦作
黒い漆塗りの箱に円の様なインドの唐草模様のような螺鈿細工が華やかだった。法華経という文字まで螺鈿でできていてなんかもう引くほど凄い。
《桜山吹図屏風》 色紙 本阿弥光悦作 屏風 伝俵屋宗達
色紙の文字がかなり薄くなっていて裸眼ではほぼ読めなかった。単眼鏡を持って行って本当に良かった。桜の咲いている季節に観たかったなと感じた。
絵は写実的というよりかは切り貼りに見えなくもなく大胆で面白い構図だった。その絵にポツポツと色紙が浮いていたり、整列されていたりと様々に散りばめられていて春の浮かれた雰囲気が漂っていた。
重要文化財《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》
本阿弥光悦筆 俵屋宗達下絵
詠うような筆に見入った。詠いながら和歌を書いたのではないかと思えてならない。宗達による金銀泥で描かれた鶴のはばたく音や水辺の音まで聞こえてきそうな感じがした。
展示の上には同じプリントがされた布が天蓋のように掛かっていて独特の世界観を感じた。
重要文化財《黒楽茶碗 銘 時雨》本阿弥光悦作
実物は写真でみるよりも遙かに美しかった。他にも似たシリーズがあったがダントツでこちらの茶碗が好みだった。
他にも刀があった。鍔なら分かりやすくて好きだが刀は正直まだよく分からない。切っ先のカーブが美しく刃全体はギランと輝いていた。
本阿弥光悦は天才だったということが痛いほど理解できて
それを遥か未来から観測するーーーそんな展示会だった。
東京国立博物館について
2023年の文化の日の無料解放日に常設展を観て以来。その前は10月に「大和絵」展に行ってきた。
コインロッカー(100円返却式)は沢山ある。傘立ても沢山ある。
購入したグッズと感想
マティス展で散財してしまったのと天気が土砂降りだった為、今回は控え目にした。鶴のグッズがいくつかあったがそれでは宗達展なのでは?と感じた。宗達好きだけど何か引っかかった。
図録 1冊 A4変形サイズ・252ページ(982g)
トーハクの図録が今回なんと1kgを切ったマグネット 1個
《舟橋蒔絵硯箱》クリアファイル A4 1枚
《黒楽茶碗 銘 時雨》紙を挟むと茶碗だけ浮き出てくるのがカッコいいマスキングテープ 1個
《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》15mm幅
縦書きは後ろから出てくるので貼るの難しいポストカード 2枚
《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》
《桜山吹図屏風》 色紙 本阿弥光悦/屏風 伝俵屋宗達
ハンカチ 1枚
《赤楽兎文香合》の兎
ガーゼで使いやすい。分かっていたことだが洗ったら一回り以上小さくなった。筆ペン 1本
《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》柄はいばら千代紙小箱 1個
小さいサイズ。ぱっと見兎がいないのでやめようかと思ったが箱の側面に兎がいたのが決め手となった
欲しかったけど購入できなかったグッズ
きなこ飴 1個
買う前まで覚えていたが、カゴに入れ忘れた。
(見た時点でカゴに入れてる気分だった)手鏡《赤楽兎文香合》
兎に惹かれたが、手鏡はマティスのジャズ《心》を持っているので断念刀剣ペーパーナイフ
3種類あって散々悩んだあげく、ペーパーナイフは使わないので断念。
菓子切りだったら買ってたかも懐紙
コラボのものでは無かったので後ろ髪を引かれつつ断念
その他
リンク
公式サイト トーハク開催の過去の公式展覧会サイトはことごとく無くなってしまうのが残念。
東京国立博物館の特別展ページ
過去の展示会ページに残る。こちらに目録がある。
ホテルオークラレストラン ゆりの木(東洋館別棟1階)
10時30分~17時00分(ラストオーダーは16時20分)
金曜および土曜日の夜間開館日:10時30分~19時00分(ラストオーダーは18時20分)
雨だったのでランチは近くのこちらで。
関連
今回は一緒に観に行ってくれた方がいらっしゃいました
展示会は一人見学が多かったのだが、今回は自問自答ガールズ(通称:JJG)仲間のささめさんと行ってきた。楽しかった。
尚、展示は最初の舟橋蒔絵硯箱だけご一緒し(作品の閲覧が変態的な私のワガママをご了承いただき)、最後にグッズコーナーで合流しお昼を共にする(本当は展示会の感想とか語りたかったが、まだ観ていないで食べている方がいるかと思うとあまり話題にできず)という現地集合解散みたいな初めて二人で出かけるのにデートに不慣れな中学生のような申し訳ないような見学だった。(仲のいい友人ともこんな感じで観ているので非常に誘いにくい)
ささめさんありがとうございました。また今度ぜひ。