2024/09/23 南魚沼ロードレース E2/E3 60位
シーズン後半のターゲットにしていた南魚沼2連戦の後編。
クリテ同様E2とE3の混走。
目標と結果
・目標 勝ち(6位以内)
・結果 60位/156人(完走114人)
個人的なあれこれで、前から勝ちたいと思っていたのが本レース。
シーズン後半のターゲットレースに据えていたこともあり、試走するまでは勝つ気満々でいた。
クリテ前日に現地入りし試走した結果、登りが思っていたよりも(私にとっては)斜度がキツく長く、完全に自分向きではないことを”理解らせ”られてしまった。
一応作戦的なのは立てていて、下りは前で入り、登りでポジションを落とし集団最後尾で頂上を迎えられればと思っていた。
なお現実。
レース展開等
展開の予想
1周12.4kmのダム湖を4周する、起伏に富んだコース。
試走の時は野生の猿を見かけたくらいには自然豊かなところで、景色も最高だった。もちろんレース中は景色を堪能する余裕は1mmもないけど。
S/Fで約5分の登りがあり、自分としてはとにかくこの登りで集団から千切れないようにするのが全てと思いレースに臨んだ。
雨雲レーダーを見ると降るか降らないか微妙な感じだったことから、シューズカバーは念のためvelotozeを使用することにした。あとはレインジェルも塗って出走。
少しでも(天候的な意味で)荒れた展開になってくれた方がチャンスがあると思っていたから、雨降ってくれと思っていた。
結果、雨は降ったが大したことはなく、願っていた展開にはならなかった。
いや土砂降りになっても結局登りで千切れたから関係ないんですけどね?
コース的な面では、そこそこスピードが出る下りは可能な限り前で入り、少しでも前で登りに入ることを目標にした。自分のペースで下りたかったのもあるし、落車回避的な意味合いもあってのこと。
レース
1周目
人数と登りスタートなことから、試走はせずアップも15分ほどで切り上げ、できるだけ前からスタートするべくスタート30分前に検車に向かった。
そこで目に飛び込むのは検車待ちの長蛇の列。
若干絶望しながらも検車と出走サインを済ませ待機場所に向かうと、既に溢れんばかりの人。
出走人数に対して場所が足りてさない雰囲気満載で、前方以外はどこに並べばいいのかわからない状態になっていた。珍しく走る前から心折れ気味になったよ。
定刻どおりスタートするも、コースに出るまでが狭すぎてニセコクラシックの比羅夫坂のコーナーみたいな渋滞が起きていた(伝われ。)。
なんとかコースに出るもかなりの人数&ローリングとは思えないスピードで、余裕がなさそうな人を避けつつ上がるのが上手そうな人の後ろに乗り
ながらポジションを上げるべく踏む。ひたすら踏む。
他の方のレポートを読むと、どうやらマネージャーミーティングの情報とは異なり、トンネルのかなり手前で既にリアルスタートが切られていたらしい。後方にいた影響で、何が何だかわからないままハイスピードで登り続けてアップダウン区間に入ることになった。
自分にとって明らかなオーバーペースで登ったおかげ(?)で登り終わりには先頭集団に入ることができ、折り返し地点までに先頭付近まで上がるべく前を目指す。
ただ、集団はそれなりの密度があり、全然前に上がれない。しかもペース速い。登りで無理したツケで脚もない。1周目の時点で割と詰み気味な気配を感じつつも、サイコンは見ず脚のことも考えないことにした。
折り返し地点が近づくにつれて集団が少しずつ縦伸びするようになってきたタイミングで、空いたレーンからポジションを上げることに成功。
折り返し地点では先頭から30番手付近?まで上がることができた。
折り返し後はこれまでよりもコーナーが多く見通しが良くない区間で、コーナーの度にインターバルがかかり非常にしんどい。
脚も心肺も全然回復していないことも重なり、すこしずつポジションを下げる羽目に。
下りまでにポジションを上げるべく試行錯誤するもポジションキープで精一杯。脚が削られていることを嫌でも実感する。
下り区間でも思ったけど、ブレーキのタイミングとか進入速度とか人によってばらつきがありすぎる気がする。
それらを考慮してもっと前々で展開するべきだったのに、それが出来ないあたりまだまだだなと感じた。
結局集団真ん中より少し前あたりで下り区間へ突入。
安全のために前の人とはある程度距離をとって下るも、周りの選手達も同様に安全第一だったのか、無理に間に割って入る人はいなくて安全に下ることができた。
レースを通して、この下り区間での落車は見なかったんじゃないかな確か。
土曜の試走では使えなかった幅を使って下れたのもあって、想像していたよりも難易度は高くなかった。
前述したように安全第一で下っていた選手が多かった印象で、この区間でしっかりポジションを上げることに成功した。
ブチブチに中切れが発生していたのをエアロポジションをとりつつしっかり埋めて、先頭集団に復帰して1周目を終えることができた。
2周目
先頭集団に復帰し安堵したのも束の間、すぐに2回目の登りがやってくる。
下り区間で休めたと思いきやそんなことはなかったらしく、脚はまだなんとかなりそうな気配がありながら心拍がかなり限界だった。
S/Fを超えた辺りで一気に踏めなくなり、死にそうな呼吸で全身を使って登る。まだ2周目とは思えないもがき方してた。
なんでこんなにキツいんだとか思いながら、前走者の後輪だけを頼りに踏む。前を向くのもキツい。なんだこれ。
しかし、無情にも周囲の選手達は次々に先行し単独に。登り切りのトンネルを超えるまでにも数えきれないほどの選手に抜かれながら、なんとか登りを終えた。
基本的に諦めるということはしないタイプの人間なので、単独でも先頭を追おうと気持ちを入れ替える。しかしフロントを変速してもアウターにかからない。
秩父宮杯では変速がしっかり決まったからと安心していたのがダメだったね。
フロントの変速に手こずって10秒くらい惰性で進んでる間に、いい感じのトレインが後ろからやってきた。これに乗らないとレース終わる、と肌で感じたところで奇跡的にアウターに入ったので、全力で飛び乗らせてもらう。
間一髪のとこで命拾い。しっかりローテに加わり先頭集団を目指す。
脚は相変わらずしんどいけど踏めるしいい感じ。なぜこれが登りでできないのか。
この集団がとても良い雰囲気で、コミュニケーションをとりながら先頭に追い付くべくハイペースを刻んでいく。
「折り返しまで向かい風で先頭緩んでるはずだから、踏めば絶対追いつける!回していこう!」と鼓舞してくれた。あなたが神か。
折り返しの橋に差し掛かる辺りで遂に先頭集団に復帰することができた。
その後はポジションを上げるだけの技術も脚もなく、集団後方でひらひらしながら下り区間まで過ごす。
湾岸の方が、まだ2周目なのにある程度の人数が足切りされたらしいと教えてくれた。過酷すぎる。
下り区間は集団後方で入り、下りながらそれなりの人数パスして3周目へ。
この時は、まだ先頭集団が視界に入っていたし追いつけそうな距離にいた。
3周目
相変わらずキツい。登れない。どんどん離れていく先頭集団。
再び集団から遅れ少しだけ呼吸を整えた辺りで、ペダリングの感触が良くなり多少登れている感覚が出てくる。
しっかり脚が回っている感覚があり、キツいながらも自転車が進んでいるのが感覚的にわかる。レースを通じて、この周回が一番まともに登れていた感覚があった。
ただ、前に追いつくほどの登坂力があるわけではないので、淡々と回して再び列車を待つことに。
すると、登り終わり付近で、2周目で共に先頭を追っていた方達(だった気がする)に追いつかれたので、なんとか食らいつき、再度一緒に前を追う展開になる。
湾岸、イナーメ、Astama、バルバ、BREZZA、一匹狼の方々(うろ覚え)と共にローテを回し、落ちてきた人たちをパスして前を目指す。
しかし、自分含め限界突破していた方が多かったようでなかなか速度が上がらず、グルペット内でも脚の残り具合に差があるような状況だった。
そんな状況では当然中切れが発生するわけで、運悪く自分がローテを終えて車列に復帰するタイミングで、前の方が中切れしてしまった。
前を行く方々はそれなりのペースでローテしながら巡行していて結構まずい状況だったけど、一本引きでなんとか再連結することができた。正直辛くてしぬかと思った。登り以外で一番キツかった説ある。
再びグルペットで前を目指すも、遂に先頭に追い付くことがないまま下り区間まで来てしまう。
途中で落車して座り込んでいる方を何回か見た気がする。大丈夫だったのかな。
無難に下りを終え最終周回へ。
最終周
ここまで共にグルペットを形成していた方たちと最後まで走るべく、なんとか気合いだけで登りをこなす。
登り終わりのトンネル内で遅れてしまい千切れかけるも、ここも気合いだけで追いつき、最後のアップダウン区間に突入。脚はもう無かったから、気合いだけで乗り切った。
残りの区間も脚がある人達でローテしアップダウン区間を終える。
私はというと、前にいた方がローテに入れず後ろにつく選択をとっていたのもあって、無理にローテには加わらず休ませてもらった。所々攣りかけていたので許してください。
下りも安全にこなし、最後は一匹狼の方と謎にスプリント勝負をして、きっちり追い込んで完走。
スプリント勝負は負けました。はい。
振り返り
クリテ同様、もっとじっくりポジションを上げるべきだったかもしれない。
登りはある程度までいったらポジションキープくらいにとどめて、アップダウン区間も焦らずレーンが空くまで待つべきだった。
けど、これは結果論であるし、早いうちに前に出ておくに越したことはないと思う。
走力がある程度均衡していて集団の人数が多すぎないのであれば上記の走り方でいいのかもしれないけど、今回は前にどれだけいるのかもわからない状態で後ろから上がる必要があった。のんびりしていたら中切れが起きてレースが終わっていたリスクもある。
そんなわけだから、もっと早くに会場入りして自転車を並べるべきだったかなとは思う。
2周目の登りで心拍が回復していなかったのは、多分アップ不足の影響。
アップでしっかり上げないと本調子が出せないタイプなのに、整列のために早めに切り上げたのは良くなかった。結局後ろからのスタートだったし。
ただ、1番実感したのは、クリテの時と同様練習不足だなってこと。
そもそものベースが足りていないし、もっと登る練習をしなきゃいけない。
某たろさんにどうやったら登れるようになるか聞いたら「登るしかないっす」と言われたのが多分全て。
悔しいなという気持ちが無かったわけではないけど、そもそも勝負になってなさすぎて、もっと練習しなきゃって気持ちが強い。
ロードレースで勝負に絡む難しさと、自分の立ち位置を知ることができた2日間だった。
レースには関係ない話題ではあるけど、以前からSNSで交流があった方と会場でお話しすることができて、とても嬉しかった。
早くE1に上がって勝負できるようになりたいな。
とりあえず言えるのは、新潟は米がうまい。
次は石川ロードの予定。
が、選挙の影響で中止の気配が。
どうなるやら。
おしまい