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料理に迷ったら塩に還る。原点に戻れるミニマルレシピ本

こんにちは。「ミニマル × 暮らし × パリが好き」な美ニマリスト☆リラです。衣食住を中心とした、私なりの美ニマルライフを綴っています。

食に関しても美ニマルを追求する中で、加減も含めて塩の重要さに気づくようになりました。
ときには調味の原点とも言える塩に還って、感覚を取り戻すのもひとつの手かもしれません。
今回は、そんな塩と料理のおはなしです。

それでは参ります。

|あふれる調味料

巷にはたくさんの調味料があふれていて、それがたのしくもあり悩ましくもあります。
もう十二分にありそうなのに、次々にあらたな調味料も産み出され、選択肢は広がる一方。

中には添加物満載なものもありますから、生活者側にも知識と判断力が問われます。

私の場合、十代で''キレイ"に目覚めたのでわりと早くに自然な調味料へと移行しましたが、種類はなかなか揃えていた方だと思います。

食への関心が高く、特に家庭を持ってからは我が子にいろんなお料理を作ってあげたくて、和洋中いろいろ試していた時期があったのです。
醤油だけでも白・薄口・濃口、味噌も2〜3種類ありましたし、米水飴や粒マスタード、八角なんかもありました。

当時は気合い十分、毎日三食とおやつを作っていたのでなんとか使い切れましたが、よくあれだけ使いこなしたなと我ながら関心してしまいます。

|料理は好き。でも得意じゃない

これだけせっせとお料理していた私ですが、実は料理が得意なわけではありません。
手の込んだ料理や見映えのいい料理、おもてなしをするような場面では、むしろ負担を感じるくらいです。
人それぞれ味の好みもありますし、家族だけならよくとも一般ウケするようなお料理をつくる自信はないし、モテベーションもないのです。

それでも、そうしたことを気にせず自由に実験を繰り返すのは好きです。
材料や道具選びにはじまり、火加減や調理法など、素材そのものの良さを引き出すような料理には非常に熱くなってしまいます。
美容健康効果も気になってついつい調べたり。

料理というより”調える”が好き、といった方が適切かもしれません。

|おいしさの要(かなめ)は塩

今は一人暮らしで、以前のように多様な調味料は到底使い切れません。
それどころか、よく使う基本の調味料でさえ、小瓶でないと新鮮な内に消費できないくらいです。

そこで、あらたな実験がはじまりました。
ミニマルライフに目覚めたということもあり、調味料の種類もどんどん削ぎ落としていったのです。

その過程で気づいたのは、調味の原点は塩であり、おいしさの要(かなめ)は塩加減にあるということ。
この2つをしっかり抑えれば、ほとんどの食材は塩だけでおいしくいただけるということを身をもって知りました。

元をたどれば、ほかの調味料も穀物や豆、野菜などと塩をベースにつくられていますから、やはり味は塩が決め手なのです。
少々語弊はありますが、出汁さえ必要ないくらいです。

|塩の種類と塩加減

言うまでもないかもしれませんが、選びたい塩は精製塩ではなく自然の塩です。つまりは岩塩や海塩です。
ミネラル豊富でからだにやさしく、おいしいからです。

いくつか試して、自分好みの味や使い勝手で選ぶのが良いと思います。

私は長らくピンクやレッドの岩塩を好んで使っていましたが、「ぬちまーす」という海塩に出会ってからは、海塩のおいしさに開眼しました。
(プレゼントしてくれた同僚に感謝!)

この「ぬちまーす」というのは、美味なのはもちろん、”命の塩”と名打つだけあって、含有するミネラルの種類が世界一多い(ギネスブック認定)という、すばらしい塩なのです。

しかもパウダーのようにさらさらで溶けやすく、食材とよくなじみ、水分をよく引き出します。

逆に水分をあまり出したくない場合や塩自体の旨みを味わいたい時には、溶けにくい岩塩の方が適しているとも言えます。
鉄分は岩塩の方が豊富ですし、お料理によって使い分けるのも良いかもしれません。

そして塩加減。
基準となるのは、なんと人間の体液(血液)の塩分濃度です。

その濃度は0.8〜0.9%と言われていて、調味もそれと同じくらいの塩加減にすると人間はもっともおいしく感じるのだそうです。
これは水分も含めた重量に対しての濃度で、たとえば固形食材と水で800gの材料だとしたら、6.4g〜7.2gが塩の適量ということになります。

醤油や味噌など他の塩味を加える場合も、それぞれの塩分含有量から割り出して、0.8〜0.9%程度で整えれば味が決まります。
季節や体調で若干前後することもありますが、私はこの原理で味が安定するようになったので、ピンときた方はぜひお試しください。

身につくとレシピさえ要らなくなってきて、料理がぐんと自由に楽に感じられると思います。ほかにオイルや酸味などを加えるとしても、それらは結構いい加減でも問題なかったりしますから。

|原点に戻れるミニマルレシピ本

そうこうしている内に、素敵な塩レシピの本に出会いました。
こちら白崎裕子さんの著書「白崎裕子の必要最小限レシピ」です。

白崎さんは、オーガニック料理教室を開かれている料理研究家さんで、自然派スイーツのレシピ本を多く出されています。
その中でも少々異質なこちらは、ごくごく原点に戻れるミニマルレシピのお料理本です。

内容は、とにもかくにも塩。
塩だけでどれほど料理が広がるか、感覚が研ぎ澄まされるか、旨さが引き出せるかといったことが、豊富な塩レシピとともに語られています。
料理に迷うことがあったら、こうして原点の塩に還ってみるのも一つの手かもしれません。

使われている調理道具も最小限なので、これからお料理をはじめる方はもちろん、もう凝った料理はいいかなという方にも、なにかしら響くものがあると思います。

ほんとうは火加減についても触れたかったのですが…長くなりそうなのでまたの機会にしたいと思います。

それではまた!

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