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四季報通読 2024年秋号

おはようございます。
今日は北上する台風13号の影響か、久しぶりの雨が降り、一旦、暑さが和らいでいるように感じます。
今日は、先週の金曜日に発売された、「会社四季報 2024年秋号」をざっと通読し終わりましたので、備忘録として感想などを簡単に書いておきたいと思います。

会社四季報 2024年秋号

全体的な雑感

四季報の冒頭部分に「秋号のポイント」(3ページ)があり、市場別集計欄を確認すると、市場全体で今期予想営業利益で対前期比9.2%増加、来期も対前期比8.6%増加となっており、市場全体として、順調に業績が伸びていると素直に感じました。
また、ここでの記事でも触れられていますが、TOBやMBOがかなり発生しているなとも感じました。
特に、「7086 きずなHD」「9628 燦HD」にTOBされていたのは驚きでした。
割安成長株候補と思っていたのですが・・・

業種別業績展望(6~7ページ)を確認しても、全産業において、売上高は前号比で0.6%増加、営業利益は前号比で1.7%増加と、順調に業績が推移しており、前号が発売されてからのこの3か月間で、日本企業全体として、目立った業績の落ち込みは確認できないのではないかと思いました(むしろ、成長しているのでは?)。

ということは、最近、米国の逆イールドが解消されたので、今後、景気が後退すると盛んにネット界隈で言われ始めているようですが、日本という国だけを見れば、現時点ではそれほど深刻に考える必要はないのではないかと思います。

あと、上段の月足チャートをざっと見ていて思ったのが、以前、成長株としてPERが異常に高かった銘柄が叩き売られているな~ということでした。
「2127 日本M&AHD」「6035 アイ・アールジャパンHD」が代表的でしょうか?
絶頂期のそれぞれのPERは、絶対にその株価を維持できないだろうという水準に達していた記憶があります。
改めて、成長株は投資するのが難しいと感じます。

保有株式の確認

現在、私が保有している25銘柄について、早速、四季報のコメント等を確認したのですが、特段、目新しい点はなかったと感じました。
まあ、保有株式については、毎日、適時開示情報で決算短信等の情報を確認しているので、当然といえば当然ですが。

ただ、「3538 ウイルプラスHD」の記事の中で、5月に実施された自己株式の買い付けに際して、分配可能額超過等の疑義で特別調査委員会を設置したという記事は、調査結果を是非確認したいと思っています。
このニュースは、最近発表された適時開示情報で既に知っていたのですが、素人目には、単純な計算ミスを見過ごしてしまったという風に見えます。
非常にお粗末な処理だったのではないでしょうか。
ダブルチェックはかけていなかったのでしょうか?
今後の発表を待ちたいと思います。
まあ、企業業績には直接的な影響は出てこないと思いますが・・・

あと、「7081 コーユーレンティア」は、順調に売上金額、営業利益、1株配当金額も伸びており、安心して保有できる銘柄だと感じています。
ただ、企業に対する評価がPER7.0倍、PBR1.14倍・・・
あまりに評価が低いと感じます。
私は、この銘柄は割安成長株だと思っているので、ずっと保有を継続していきたいと思っています。

特に気になった銘柄

私の四季報通読は、これまでに銘柄情報をちょっとでも調査した銘柄を中心に見ており、特に、PERやPBRの水準自体が高すぎる銘柄は全て見るのをスルーするようにしています。
そのように見ていった中で、保有株以外で、この株価では割安ではないかと気になった銘柄を、備忘録として簡単に列挙していきたいと思います。

「4486 ユナイトアンドグロウ」
PER10.3
PBR2.57
IT人材を複数の会社でシェアするという考えが独特な会社です。恐らく、キーポイントはいかにIT人材を集めることができるかという点だと思いますが、平均年齢35.3歳で平均年収は629万円と高く、いい人材が集まっているのではないでしょうか。
売上金額、営業利益ともに順調に伸びてきており、この会社がPER10倍程度というのは評価が低すぎるのではと感じました。
割安成長株ですね。

「4495 アイキューブドシステムズ」
PER12.2
PBR2.56
法人向けMDMサービスで首位を走る会社で、ストックビジネスになると思います。
順調に売上金額、営業利益、1株配当ともに伸びているにもかかわらず、この低評価はないのではないでしょうか。
8月5日には1,000円を割りそうだったのですね。割安成長株を仕込む、絶好のチャンスを逃しました。まあ、今の株価自体も安すぎますが。

「5870 ナルネットコミュニケーションズ」
PER10.3
PBR1.06
法人向けリースの自動車メンテナンスを手掛ける会社で、この会社もストックビジネスに該当するのではないでしょうか。メンテナンス業務は一旦外注してしまったら、なかなか変更しずらいと思いますので。
この会社も割安成長株ですね。

「6076 アメイズ」
PER6.4
PBR1.05
郊外のロードサイドに出店しているビジネスホテルを経営する会社です。
宿泊料金が朝食込みで5,000円台もあるなどかなり安く、工事関係者の宿泊が多そうです。
コロナ禍では売上金額は減少しましたが、かなりの黒字を確保しています。
上場企業のホテル事業を営む会社で、コロナ禍で黒字を確保しているのはかなり少ないのではないでしょうか。
かなり優秀な会社だと感じます。

「6224 JRC」
PER10.9
PBR3.08
屋外用コンベヤ部品の製造で高シェアを有す会社です。
私的には、ニッチなストックビジネスを有している会社だと感じました。
売上金額等も順調に伸びており、いい感じです。

「6565 ABホテル」
PER7.7
PBR1.76
愛知県地盤のビジネスホテルを展開している会社です。
ここのABホテルには、私自身、今年の7月に1回、宿泊した経験があるのですが、徹底的に無駄を省いている感じがしました。その分、宿泊料金が安くなっているんですが。
ですが、フロントの対応も親切で、好感が持てました。
案外、化けるのではと思っています。

「7039 ブリッジインターナショナル」
PER8.4
PBR1.28
電話やメールで行うインサイドセールスで法人営業を支援する会社です。
現在の社会の要請に、非常にマッチした会社だと思います。
どこからどうみても優良な成長企業なのに、この低評価・・・
ありえないと個人的には思っています。

「7126 グローバルスタイル」
PER8.9
PBR2.05
オーダースーツ店を全国展開している会社で、独自の生地を扱うルートを持っているため、提供価格を安くできるという強みを有しています。
しかも、若者層の顧客が多いというのがいいですね。
リピーターとなって、今後も買ってもらえる確率が高まりますので。
まだまだ全国に出店余地はあるようなので、成長が楽しみな会社です。

「7374 コンフィデンス・インターワークス」
PER12.8
PBR2.21
ゲーム等エンタメ業界に特化した人材派遣を行う会社で、最近、製造業向け求人サイトを行う会社を吸収合併し、事業規模が大きくなっています。
この会社の株式は、今年の4月まで保有していたのですが、個人的な理由で売却してしまった経緯があります(泣)。
成長力、割安性ともにグッドな、将来が楽しみな会社です。
また、買い直したいですね。

「7792 コラントッテ」
PER10.8
PBR2.61
磁気式医療機器(ネックレス等)を販売している会社で、有名なスポーツ選手が広告塔になっています。
この会社も化ける可能性が高いと思っています。

「9256 サクシード」
PER12.7
PBR1.29
教員やICT支援員、保育士などの教育・福祉の人材サービスを展開している会社です。
この会社は、部活指導員や学童保育員なども扱っていて、私はこの領域(教員の事務負担を軽減させる領域)は成長分野だと思っているので、今後に注目していきたいと思っています。

「9856 ケーユーHD」
PER6.1
PBR0.58
ベンツ、BMWなどの正規ディーラーです。
私が保有している「3538 ウイルプラスHD」と業種的に被ってしまうので、購入はしませんが、素直にかなり割安だと感じます。
「BBHフィデリティロープライスドストックファンド」も保有しているようなので、間違いなく割安でしょう(笑)。

「9928 ミロク情報サービス」
PER12.2
PBR2.06
会計事務所向けの会計ソフトを提供している会社です。
四季報記事の、「サブスク移行で、サービス料が一段増。」のコメントがすごく気になりました。
もしかしたら、ビジネスモデルが大きく転換している最中なのかもしれません。
今後の業績推移を注視していきたいと思っています。