増配という名の魔法
持ち株の増配率を確認
私は、日本の個別株式へのバリュー投資を行っており、あくまでも資産価値や収益力などの企業価値に対して株価が割安な銘柄に投資をすることを基本としてきました。
このため、当初は配当金を出している銘柄かどうかには関係なく銘柄選定をしてきましたが、保有銘柄数を25銘柄程度に絞り込みたかったこと及び配当生活をより意識するようになったことから、令和6年4月に、配当利回りが高い銘柄を優先させるポートフォリオに組み替えた経緯があります。
そして、令和6年分の日本株式の配当金額合計が2,581,600円(税引前)と、第一目標の年間配当240万円を突破したことから、今後の配当金額のシュミレーションを行うことにしました。
シュミレーションを行うにあたっては、最新の会社四季報新春号の数値を使用し、今期予想の配当金額から、現時点での予想増配率を算出しました。
その結果は以下のとおりとなりました。
上記の表を確認すると、私が保有している全銘柄の単純平均の予想増配率は6.6%であることが分かりました。
ただし、会社四季報の予想数値は、昨年9月末の中間決算が終了した段階のものであり、最終的な増配率は6.6%よりも大幅に増加すると個人的に考えています。
その理由としては、①今月に入ってからの持ち株の第3四半期決算等が四季報の予想営業利益を上回る良好な決算が継続していること、②予想平均配当性向自体が36.6%と、まだまだ企業の還元余力は残っていること等が挙げられると思います。
増配だけで、配当所得8桁達成も夢ではない
上記の試算から、今後、6.6%、10%及び15%の増配率が継続した場合に分けて、配当金額のシュミレーションをしてみた結果が以下のとおりです。
上記の表は、給料や賞与による追加資金の投入や、配当入金からの更なる投資といった、複利による力は全く考慮に入れていない数値になりますが、約10年後にはとんでもない金額に膨れ上がっていることが一目瞭然です。
増配率が6.6%の場合でも10年後には配当所得が約489万円、増配率が10%の場合には約670万円、そして、増配率が15%の場合には、なんと1000万円を突破してしまいます。
とんでもない増加スピードだと感じました。
増配率が15%はやや難易度が高いかもしれませんが、増配率10%は達成する確率は非常に高いと感じています。
特に、給料や賞与による追加資金の投入及び配当金の再投資を随時実施すれば、難易度はかなり下がってきます。
今回、この配当シュミレーションを行ってみて、改めて増配の力は偉大だと感じさせられました。
今後の投資方針としては、引き続き、①毎月の余力の資金及び賞与を少しでも多く株式に投入し、複利の力を得ること、②受け取った配当金を、早期に再投資に回すこと、③新NISAの成長投資枠である年間240万円を早期に埋めるため、特定口座で保有している株式を売却し、同じ値段でそのまま新NISA口座で買い直しを行うことを実施していきたいと考えています。
あと余談ですが、今年に入ってから1月10日(金)までの株式市場ですが、TOPIXが年初来で-2.5%と苦戦しているところ、私のポートフォリオは0.6%の増加と、今のところ、TOPIXを上回って推移しています。
今年こそ、TOPIXを上回る投資成績を残したいですね。