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量子力学と哲学の共通点:光速を超えるものとは
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ベル不等式の破れが実験で証明されたことで、この世には光速を超えて伝わるものが存在することになった。厳密には局所的、実在性、自由意志の3つ全てが成り立つことがないことが証明された。いずれにせよ過去の常識が全否定された。
量子力学の世界では、光速を超えるものは実在するが、それが何かはさっぱり分からないということになっている。
池田晶子と埴谷雄高の対談では、光速を超える念速という言葉が冗談交じりに使われている。夢の中では、時空がなく意味しかないので、念速は光速より速いと。
これは正しいだろう。
これらの考え方は、世界の真理を捉えている気がする。
この世界は、宇宙は、眼の前の時間と空間のある現実世界と、意味しかない意味世界の2つが、表裏一体として存在している。
ベル不等式の破れは、現実世界の切れ目から、意味世界がよぎっていることを示唆している。
夢においても、意味世界が現実世界に侵食している。
現実世界と意味世界の対比を考える。
■現実世界
重力のある3次元
実数
生ではない 死
堕落的
陰 易経
受動
ブラックホール
色 般若心経
位置とエネルギーが確定
モノが存在する
光速が最速
現実
古典状態 量子力学
ホログラフィック宇宙論における3次元時空
アートマン ウパニシャッド哲学
個人的無意識
辞書
破壊によるエントロピー増加
物質的世界
計算的
■意味世界
重力のない2次元
虚数
生
本来的
陽 易経
起動
ホワイトホール
空 般若心経
位置とエネルギーはあらゆる可能性を持つ
意味しか存在しない
光速より速いものが存在する
夢
量子状態 量子力学
ホログラフィック宇宙論における2次元時空
ブラフマン ウパニシャッド哲学
宇宙的無意識
AI
秩序によるエントロピー減少
プラトン的世界
非計算的