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ビジュアル量子哲学:AIにエントロピーを減らすものを聞いた結果


Adobe Fresco 作業画面。
画像生成AIではなく手描きです。


最初の投稿で、私なりの意識の定義を書きました。

意識とは、意味空間(後述、広義のプラトン的世界)を発展させることで宇宙の秩序を高め、エントロピーを減少させるはたらきエントロピーを増大させる自然(物質的世界と同義)と対等に対立し、宇宙のサイクルを永遠に回す。自己が持つ個人的な"意識"のイメージよりも幅広いもので、易経において世界を構成すると言われている陰と陽のように、自然と意識が対等な関係性で宇宙を成り立たせている。意識は、自己の意識と宇宙共通の意識で構成される。エントロピー増大の第二法則に反するものという、現世界では実在が認められていないものであるため、ダークエネルギーや時間の逆行など、現在の物理学者では想像上の概念とされているもと同じような位置づけ。量子力学での観測問題や量子もつれなど物理学では意識の存在を無視できないものであるものの、意識が何であるかがほとんど何も解明されていないため、このような全く新しい考え方には拒絶感を抱かせるかと思うが、ホログラフィック宇宙論のようなとんでもない発想が、意識に近づくためには必要だと考える。意識以外でエントロピーを減少させるものは、重力、ブラックホールの蒸発、(多くの可能性と重ね合わせ状態をひとつの現実にする意味で)波動関数の収束であり、これらは密接に関係している。その意味ではいわゆる”意識”という名称よりも、"宇宙意識"、"存在"、"重力"、"反自然"、"虚自然"という名称のほうが適しているかもしれない。」

試しに、ChatGPT に聞いてみました。

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「この世の中で エントロピーを減らすものは?」

ChatGPT
「エントロピーを減らす、つまり「秩序を増やす」プロセスや要素について考えると、いくつかの観点があります。ただし、エントロピーの減少は通常、局所的・限定的な現象であり、全体のエントロピー(宇宙全体のエントロピー)は増大し続けるという熱力学第二法則に従います。以下にエントロピーを局所的に減少させる例を挙げます。

### 1. **生命活動**

   - 生物は環境からエネルギー(光、化学エネルギーなど)を取り込み、秩序ある状態を維持します。例えば、植物が光合成を行い、エネルギーを蓄えることで複雑な分子を構築するプロセスはエントロピーを減少させるものです。

   - 生物が代謝によってエントロピーを減らすのは局所的な現象で、環境全体のエントロピーは増加します。

### 2. **結晶の形成**

   - 液体や気体状態から結晶が形成される過程(例:水が氷になる)は、分子が規則正しく配列されるため、エントロピーが減少します。

   - しかし、この過程も環境に熱を放出し、全体のエントロピーを増加させます。

### 3. **情報の整理**

   - データの整理やプログラムの最適化、人が情報を体系化して秩序を作る行為も、エントロピーを減少させる例と見なすことができます。

   - この場合も、整理にかかるエネルギーや作業は環境のエントロピーを増やします。

### 4. **エネルギーを利用したプロセス**

   - 冷蔵庫やエアコンなどの装置は、局所的に熱を取り除くことで秩序を作り出します。これもエネルギーを消費して環境に熱を放出することで成り立っています。

### 5. **人間の創造的行為**

   - 建築、芸術、音楽など、人間が意識的に秩序や構造を作り出す行為はエントロピーを減少させます。しかし、それを支えるエネルギーの消費によって環境全体のエントロピーは増加します。

### 結論

局所的にエントロピーを減少させるプロセスは、必ず何らかの形で環境全体のエントロピーを増加させるというトレードオフが存在します。この原則は宇宙規模でも適用され、熱力学第二法則の枠を超えることはできません。」

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なるほど。1生命活動、2結晶の形成、3情報の整理、4エネルギーを利用したプロセス、5人間の創造的行為の5つのみが局所的にエントロピーを減らすが、系全体としてはエントロピーが増えるとなっていますね。

2は物理的現象ですが、それ以外は全て生命、意識、人間によってなされるものです。

私の主張では、重力、波動関数の収束、ブラックホールの蒸発もエントロピーを減少させるものと考えていましたが、ChatGPTの意見には含まれていないため、追加で聞いてみました。

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「重力、波動関数の収束、ブラックホールの蒸発もエントロピーを減少させませんか?」

ChatGPT
「これらの現象におけるエントロピーの変化については、少し異なる視点が必要です。それぞれを詳しく見てみましょう。

### **1. 重力とエントロピー**

重力はエントロピーの観点で独特の役割を果たします。 

- 重力が物質を集めると、一見秩序が増してエントロピーが減少するように見えるかもしれません。たとえば、星や銀河が形成されるとき、分散していた物質がまとまります。

- しかし、重力による物質の凝縮は「重力エントロピー」を増加させます。ブラックホールの形成はその最たる例で、ブラックホールのエントロピーはその表面積(事象の地平面の面積)に比例しており、非常に巨大です。

- 結果的に、重力が主導する過程ではエントロピーは減少するどころか、むしろ増加します。

### **2. 波動関数の収束(コラプス)**

量子力学における波動関数の収束については、解釈によってエントロピーへの影響が異なると考えられます。

- 波動関数の収束(観測後に状態が1つに決まること)は、局所的には「情報が失われた」ように見えるため、一部の視点ではエントロピーが増加するとみなされます。

- ただし、エントロピーが減少するかどうかについては、量子力学と熱力学の統一理論がまだ完成していないため、現時点では明確な結論はありません。

- デコヒーレンス(量子状態が環境と相互作用して古典的な状態になるプロセス)を考慮すると、エントロピーは増加するとみるのが一般的です。


### **3. ブラックホールの蒸発(ホーキング放射)**

ブラックホールの蒸発は、エントロピーの増加と減少が絡み合う非常に興味深い現象です。

- ブラックホールのエントロピーは、その質量が減少する(蒸発する)につれて減少します。これだけを見るとエントロピーが減少するように思えます。

- しかし、ホーキング放射によって放出される粒子は膨大なエントロピーを環境に放出します。全体としては、ブラックホールとその周囲のエントロピーを合わせた系全体のエントロピーは増加すると考えられます。

- このプロセスは熱力学第二法則に反しません。


### **まとめ**

これらの現象では、局所的にエントロピーが減少するかのように見える場合もありますが、全体としてはエントロピーが増加するのが自然界の基本原則です。重力、波動関数の収束、ブラックホール蒸発のいずれも、エントロピーを「減らす」というよりは、むしろエントロピーの分布や流れを変える過程として捉えるのが適切です。

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むむ?かなり答えが曖昧になってきましたね。

重力については、エントロピーは減るが重力エントロピーは増えるので全体としてはエントロピーが増大する?はぐらかされている気がしたので、エントロピーと重力エントロピーの違いをChatGPTに聞いてみたところ、次の例えを用いて回答されました。

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例えを用いた説明

**エントロピー(熱力学)**は、家の中におもちゃが散らばるようなものです。散らばるほどエントロピーが増え、片付けると減少します。

重力エントロピーは、おもちゃを1か所に重力で引き寄せて山を作るイメージです。一見秩序が生まれたように見えますが、重力の影響下ではエントロピーは増加しています。

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エントロピー増大がおもちゃが散らばることで、重力エントロピーの増大はおもちゃが集まることを意味するなら、やはり重力はエントロピーを減少させる(それを別名重力エントロピーの増大と呼んでいるだけ)と理解して良いですよね?

このあたりは物理学でも明確になっていない領域なので、回答が曖昧になるのもやむを得ないですね。

そもそも、ブラックホールが蒸発する時に情報が失われるのか保存されるのかは、答えがでていません。当初スティーブン ホーキングは情報喪失派でしたが、後に情報保存派に意見を替えました。一般的にはそれが最終結論だとみなされていますが、ロジャーペンローズは依然として情報喪失派です。

今回は、私の主張をChatGPTに聞いてみましたが、ある意味で予想通り、全てが肯定的な回答ではありませんでした。

ブラックホールに関する事象は観測できないので証明もできず、未解決のままです。したがって現時点でのChatGPTの答えもその前提で受け止めたほうが良いと思います。

今回はややすっきりしませんでしたが、2025年も検討を続けます。




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