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ビジュアル量子哲学:不可能なんかない(量子状態では) Quantum Philosophy
今回はいわゆる量子力学におけるトンネル効果について可視化してみます。
現実世界と量子力学における量子状態の差は、現実と可能性の差です。
現実世界には、重力があり、位置があり、速さがあり、当然のように世界は定まっています。
いっぽうで量子状態においては、位置も速さも定まっておらず、可能性しかない状態です。
量子状態ではトンネル効果という現象があります。量子状態では、位置が可能性でしか表現できません。
可能性ということは、位置は確率分布に従うということです。確率分布は下のイラストのように、両端はどこまで行っても確率ゼロにはなりません。これは、足元から1000キロ離れようが、1000光年離れようが、そこに存在する可能性はゼロではないということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1733571353-YSgbOFWIxsKR3LavwBChijec.jpg?width=1200)
いっぽう現実世界では位置も速度も定まっているので、ご存じのように限界というものがあります。走り高跳びで10メートル跳べる人類はいまのところ存在しません。
![](https://assets.st-note.com/img/1733568112-WVsGcdioaDP4U9SqX0FKTvrE.jpg)
現実世界には、決して越えられない壁があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1733568128-De0IkslgmvonEUHK6ibVhuB4.jpg)
ところが、量子状態では確率でしかなく、決まった位置と速度は存在しないので、あるものは宇宙のどこにでも存在する可能性はゼロではありません。
量子状態においては、不可能は無いのです。
これが量子状態におけるトンネル効果と呼ばれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1733568157-6WrxkQyZVUKBGLP50Fiqjgz2.jpg)
不可能がない世界って、量子状態以外に思いつくものはありますか。
そう、意識において、想像することには不可能はないですよね。考えることに不可能はありません。一瞬で光速を超え、1000光年先の銀河を想像することは可能です。
私は、この不可能がない、何でもあり、何でもできるという状態は、この世には量子状態と意識しか思い当たらないので、この2つは密接に関係していると考えています。
というより、同じものだと考えています。
意識というのは、可能性でしかなく、光速を超え、局所的ではない。光速を超えるということは質量も重力もなく、距離や時間もない。
それに対して現実世界、または自然では、限界があり、光速が上限で、局所的で、質量も重力も距離も時間も制約がある。
この対比をビジュアル化したのが、最初に提示したこの図です。
![](https://assets.st-note.com/img/1733572285-rzAGXyCEaRPLSN6t5mkuTeF8.jpg?width=1200)