ロードバイク:カンパニョーロ Bora vs マビック Cosmic Carbon Ultimate 主観的比較
フロントホイール対決!
タイムのフレームのフロントホイールのみ、ボーラからCCUに変えて同じコースを10キロづつ同日に走行。素人の主観レビューです。
ホイール: カンパニョーロ ボーラ ワン 35 ナローリム チューブラー リムブレーキ 620グラム 2015年頃
タイヤ: コンチネンタル スプリンター 25c 295グラム
空気圧: 4bar
ホイール: マビック コスミック カーボン アルチメイト(以下CCU) ワイドリム チューブラー リムブレーキ ハイト40ミリ 555グラム 2019年頃
タイヤ: チューブラー コンチネンタル コンペティション 25c 280グラム
空気圧: 4bar
フロントホイール以外は同条件、同日。
フレーム: タイム RXR Ulteam カーボン ラグフレーム
リヤホイール: コグス ability c
リヤタイヤ: クリンチャー コンチネンタル GP5000
空気圧: 4bar
漕ぎ出しの軽さ 同様に良い
剛性感 マビック優勢
脚あたりの優しさ カンパ優勢
掛かりの良さ マビック優勢
加速 同等に良い
高速巡航 同等
登坂 マビック優勢
コーナリング 同等
下り 同等
振動吸収 同等に素晴らしい
路面の情報伝達 同様に良い
制動力 カンパのタッチが良い
ハブの回転 同等にスムーズ
ルックス 派手なカンパ、地味に凄みのあるマビック
走行音 微かなカーボン反響音が心地よい
官能性 同等に素晴らしい
楽しさ 同等に素晴らしい
まず思ったのは、以前のコグスに比べて両ホイールともに不満点がなく完璧に感じられること。コグスよりも官能度が高く、いつまでも乗っていたくなる。
大げさですが、生きてて良かったと幸せを感じます。
またフロントホイールのみ変えても、バイク全体の乗り味が激変することに驚く。加速感、振動吸収、登坂も大きく変わる。フレームの特性よりも、フロントホイールの乗り味のほうが影響が大きい気がする。例えばフロントホイールのみをボーラにするとどのフレームもボーラっぽい乗り味になる。逆にフロントをCCUにするとその味が出る。フレームよりもホイール、特にフロントの影響が想像以上に大きいと感じた。
両ホイールとも、出だしは軽く、加速も良く、振動吸収性は高く、高速まで一気に伸びる。
重量差はCCUがホイールとタイヤ合わせて80グラム軽い。
最も差がでたのが坂。ボーラよりもCCUのほうが軽く回り、気持ち良く伸びる。これがマビックの回りの良さか。緩斜面ではホイールが自ら回転している錯覚を感じる。坂の頂上でも止まりそうにならず、最後のひと伸びしてくれる。
ボーラが唯一優勢だったのは脚あたりの良さ。グイグイとクランクを12時から2時方向まで踏むとスポークのたわみを感じてホイールが粘る。
両ホイールとも、フロントホイールの1時のあたりを足の裏で押さえて回す感覚でペダリングすると充実したペダリングができる。
振動吸収性は共に高いが、CCUの方が振動の質が高い、気がする。カーボンスポークの影響か、振動がバイオリンの音のように響きを感じる。なんというか、思わずニヤけるほど振動自体が上質、に感じる。
もともとTIME RXRのフレーム自体が振動吸収性が非常に高いため、その影響も大きいと思います。
サイクルスポーツ誌でケルビムの今野真一氏は競輪業界ではフロントホイールは硬く、リヤは柔らかくする流行りがあるという。フロントCCU、リヤ ボーラという組合せの相性が良いのかもしれない。下記リンク先のコラム参照。
https://www.cyclesports.jp/topics/70915/#i-9
総合評価でのお気に入り度は、
マビック CCU 90点
カーボン チューブラー 前後48万円
欠点が見つからない
カンパニョーロ ボーラ 85点
カーボン チューブラー 前後25万円
優しい上質な踏みごこち
コグス Ability C 70点
カーボン クリンチャー ワイドリム 前後12万円
軽快だが掛かり感が薄い
フルクラム レーシング ゼロ 60点
アルミ クリンチャー ナローリム 前後16万円
ゴリゴリシャキシャキ進む
カンパニョーロ カムシン 40点
アルミ クリンチャー ナローリム 前後3万円
重いが高速域で伸びがある
となった。上記価格は新品価格ですがレビューは中古です。
ロードバイクのホイールは本当に奥が深い!