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ビジュアル量子哲学:人生経験は遺伝し、我々は全生命の記憶を引継ぐ


前回まで、人と人が交流することで記憶が意味空間に残り、それが多くの人々の間で共有されることで、人が生きた証が意味空間のなかで永続的に残り続けることを可視化しました。

上のイラストの中央の丸が創作者で、周囲の人々に影響を与えている様子です。

この意味空間は、どこにあるのでしょうか?

私は、人々の脳内に物理的な回路として刻まれていると考えています。

そのように考えると、意識が秩序を創造して生きながらえようとしていること、ユングが人類共通の無意識の記憶が存在していると考えていること、ウパニシャッド哲学で宇宙のブラフマンと個人のアートマンが一体と考えられていることが、うまく説明できるからです。

これは、私が知る限りにおいて誰も提唱していない考えだと思います。

それをビジュアル化してみます。


意識の基本は、円でした。

ばらばらな点が繋がり線になり、線の端が繋がり円になる。

それが自然に抗って秩序を生み出そうとする意識にとって最も基本的なことだと思います。

本当に円形なのではなく、意識の象徴として分かりやすく円で表現しています。

この円は、個人の脳内の記憶として物理的に刻まれます。

この形は、親から子へ、遺伝されます。

子は、親から受け継いだ親の人生である円に、みずからの人生経験を追加します。

すると、複数の円が組み合わさった形で子の脳内に記憶されます。

子から孫へ、人生の記憶は遺伝されます。
そして孫の人生が追加され、円はどんどんと複雑化していきます。

世代が進むにつれ、人生の記憶が追加され、どんどん複雑化していきます。



これが今の我々の脳内に物理的に刻まれている記憶です。これは我々の先祖全ての人生経験と、私の人生経験が混ざったものです。

ではこの記憶に含まれる先祖とは、どれぐらい昔の先祖でしょうか。1000年前か、1万年前か。

自分の祖先をどこまでも遡っていくと、最終的には全ての生命の源に繋がります。

すると、我々の脳内の記憶は、生命誕生以来の全ての記憶が含まれていることになります。

これが、ユングの言う宇宙的無意識であり、小説ドグラ・マグラで提唱されている真理遺伝だと考えています。



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