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生きもののカレンダー

生きものたちはどのようにして、時期を把握しているのでしょう?冬から春になり、花が芽を出します。卵で冬を越した生きものは、春の到来で殻を破って出てきます。それも一斉にです。同じ仕組みの精巧な時計が仕掛けられているかのようです。

先日カエルの卵の観察会に行きました。毎年、ニホンアカガエルやヒキガエルの卵を見ることができます。その卵が育つように、あらかじめ田んぼに溝を掘り、淀みを作っておくのです。例年、2月の初旬に寒い手をこすりながら見に行くのです。

しかし今年は、例年見られる卵はほとんど見られません。早く孵ってしまったのです。代りに、体長5ミリほどのオタマジャクシがウヨウヨ、数も多くはありません。確かに例年よりは暖かいです。生きものたちが季節を感じるのは、きっと気温だけではないと思いますが、それにしても、あまりにも揃った行動です。

同じ時期に同じように繰り返すと思っている自然。何かしらの変化を感じ取って、それに合わせているのでしょう。ヘタに「暦」を持っている人間の方が変化に疎く、周りの変動からズレている存在なのかも知れません。

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