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ダメダメ攻撃と見て見て!おかあさん

ダメダメ攻撃

キャンプ場の朝を迎えました。 清々しい空気の中、すでに多くの家族が帰り支度をしていました。 この朝のゴールデンタイムを楽しまずに帰るのはもったいない事だなぁ、などと思いながら眺めていると、あることに気が付きました。

後片付けの家族も、まだ遊んでいる家族も、親たちの多くが、我が子に向かって、「それはダメだ」「あれはダメだ」とあちこちで禁止言葉が飛び交っています。 確かに危険で大けがの可能性のあることや、他人に迷惑をかけそうな事は注意が必要です。

しかし、禁止することのほとんどが、こちらからの目線では許容範囲に見えたのです。 濡れるぐらいいいじゃないか、網で池をガサガサやってもいいじゃないか、などと思うのです。 何をしに自然の中に来たというのでしょう。

それがかけがえのない楽しい体験になることを、頭ではわかっているのだと思います。 何が禁止する心理を働かせているのでしょうね。
もう成人したうちの娘がいまだに言うのは、キャンプで小川で小魚を捕った出来事や、遊びに行くたびに衣服を濡らしていた子どもの頃の話しです。

見て見ておかあさん

一方、多くの子どもの口から出る声は、「見て見ておかあさん!」です。 兄弟姉妹が何人かいる家庭では、あっちからもこっちからも呼ばれています。 お母さんも大変です。 それだけ発見に満ちているということでもあります。

それは、何かを見つけた時、捕まえた時、そのことを真っ先におかあさんに伝えたいのです。 いい映画を見た時、感動の音楽、学び深い本などと同じように、心が動くとき、それを分かち合いたいと思うのは自然なことでしょうね。

子どもがすばらしいものを見つけ、心が揺さぶられたとき、少なくともひとり、大人が側にいる必要があるとレイチェル・カーソンは言います。 大人でも、傍らに共感してくれる人がひとりいてくれることが、どんなにありがたいと思うことでしょうか。

親子が一緒に遊ぶ家族が側にいました。その子どもたちは、「見て見て!」と呼ぶ必要がないのです。 なぜなら、お父さんが楽しそうに一緒に遊んでいたからでした。 見ていると、キャンプの後片付けも子どもたちが自然に協力しています。 たまたまかも知れませんが、自分たち大人のあるべき振舞い方方を見たようでした。


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