芽吹きの美しさ

美しい季節ですね。芽吹きを見ると嬉しくなって、カメラを向けます。つい数日前には枝だけのように見えた木にも、あっという間に可愛い葉っぱが出ています。花壇の紫陽花も、雨を受けてぐんぐん伸びて来ました。水気を含んだ苔はイキイキとしています。

なぜ春の芽吹きはこのような魅力を放っているのでしょう？との季節にも魅力があります。今の頃の魅力のひとつは、この「いま生まれてきた感」にあるように思います。これからの成長を匂わすからでしょうか。

日本の春は新入学のシーズンでもあります。9月が学年替わりの海外の国と違って、日本は春に学年替わりや入社を迎えます。その真因は知りませんが、この新しい芽吹きの時期になぞらえているとしたら、自然が豊かで、感性細やかな日本人の気質を感じるところです。

さて、この芽吹きの時も一瞬です。この一瞬の美しさは、もう翌週には違う顔になっています。どうかすると、午後にはもう姿を変えているのです。どの季節も同じで、目の前の自然が、次には姿を変えているかと思うと、もったいなくて仕方がありません。しっかり楽しみたいですね。