自然の中で深い呼吸

深くゆっくりとした呼吸は心身を整えてくれます。新鮮な空気で体が満たされるだけでなく、もやもやとした気分も風に乗って飛んでいくかのようです。普段の生活では、普通の浅い呼吸をする機会が多く、意図的にでもしなければ、深い呼吸になることはありません。

呼吸は意識しなくてもできることと同時に、意識的にもできるという面白い機能です。意識せずとも勝手にやってくれる一方、意図的にゆっくりとした深い呼吸をすることもできますし、速く短い呼吸をすることも可能です。不思議なことに、呼吸と気分が連動します。つまり呼吸は、気分を意図的に動かす道具にもなり得るのです。

自然の中で深い呼吸をしてみましょう！吐くこと、吐ききることが大切です。庭などの地面の上に立ち、両手をゆっくり上に上げながら呼吸を吸います。次にその手をもっとゆっくり下に下ろしながら吐きます。吐く最後にはもう一息「フッフッ」と吐ききるのです。繰り返します。吸う時には大地に張った根から水を吸って、天に発散するように、下ろすときには吐きながら天からエネルギーを貰うように意識します。

３～5回もそれを繰り返すと、心が豊かになると同時に、体の隅々にまで血がいき渡る感じがします。大地に深く張った根を持ち、水を引き上げ、そして天からエネルギーを貰う。そう！まるで木のようです。木になりきるわずかなこの時間で、心と体の健康に一役かってくれます。