横浜DeNAベイスターズ〜石田FA問題〜
今オフ石田健大の去就でネット上では必要じゃないという意見が多いので、本当に石田は必要じゃないのかまとめて自分の意見を述べさせていただきたいと思っています。
1.石田健大の評価
そもそも、なぜ多くのベイスターズファンから石田は評価されないのか。
これを考えた時に長い回を投げれない、援護をすぐ吐き出す、リズムが悪くテンポが良くない。
大きく分けてこの3点かなと思っている。
確かに自分もそう思う。抜群のコントロールがあるわけでは無いのに慎重になり過ぎて四隅の際どいところを狙い過ぎて四球を出すか甘く入ったところを痛打されるシーンを何回も見た。
典型的なフライボールピッチャータイプのため、ハマスタや狭い球場が多いセ・リーグではどうしでも被本塁打も多いのは現実としてある。
よって、石田は長い回を結果的に投げれずに負けやチームが苦しんでるケースが多いためファンから評価が低いんだと思っている。
2.2023年の石田健大
序盤こそは安定した投球を見せていたが、6月以降は防御率4点台以上を記録しており勝負の9月に至っては4試合の先発登板で防御率7.36と悪化している。
4月は3試合すべてでQSを記録しているが6〜9月の登板数15試合に対してQSを記録した試合は僅かに2試合だけである。数字で表すとQS率は26.1%である。
そして今年石田が投げた投球回数は118回。登板試合数は23試合(全て先発)であるため1試合平均で計算すると5.1回となる。
つまり前項で述べたファンが不満の長い回を投げれないと言うのは数字的にも事実と言える。
そして個人的に悪い印象と言う意味では面白いデータがあり、今年石田が投げた試合でチームの連勝が何回ストップ(連勝ストッパー)したかと言うデータを見るとチーム最多の10回にのぼる。
次点が濱口の6回なので石田より試合数が少ない濱口も大概だが、いかに石田の登板した試合で連勝が止まってしまっていたかが物語っている。
もちろん石田だけの責任ではないが、元々石田に不満を持っていたファンの印象を悪くした要因になったのではないかと考える。
3.石田健大は必要なのか?必要じゃないのか?
最後にFA取得した石田はベイスターズにとって必要なのか、必要じゃないのかと聞かれたら私自身は必要だと考える。
理由としては今オフ、今永・バウアーが抜けた場合先発陣が非常に苦しくなるからだ。
今季、今永が投げたイニングは148回。
バウアーは130回である。
両者を合わせると278回に及ぶ。
これを埋めるのは相当苦しいと考えるからだ。
石田が投げたイニングは118回のため石田まで抜けたら396イニングになる。
合計400イニング投げた先発が1年で3人同時に抜けると言うのはどの球団でも重大な事態である。
因みに、今年ベイスターズ全投手が投げたイニングは全部で1289.1回である。
単純に考えたら石田まで抜けてしまうと三分の一も減る事になるのだ。
山崎福也などのFA補強、戦力外から投手を獲る、今年不調だった大貫・濱口などのイニングが加算される可能性がある。と言う要件があるとしても全て仮定であり計算が立たないのが実情である。
期待の若い高卒組もまだ来年は1軍でイニングイーターとはならないはず。
今年こそ石田の結果は良くなかったが去年は15試合の先発登板で7勝 防御率2.95だし最悪リリーフもこなす事も出来る。
石田への不満などは分かるが、現実的には現状ベイスターズには石田健大が必要だと思っている。
石田の決断や如何に、、、。