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山崎福也のFAについて

まず、最初に言っておくが山崎福也は良い選手だしベイスターズファンとしてもぜひ欲しい選手である事は間違いない。

ただ、人的補償が要らないCランクと言うのもあってか報道通りなら今のところDeNA、ヤクルト、巨人、日ハム、ソフトバンクとオリックスを入れたら6球団の争いになっている。
そう言う背景もあり争奪戦のため、契約内容も高騰してるのだ。

実際はどうなのかは勿論わからないが、報道通りなら4年8億以上。
巨人に至っては10億以上と報じられている。
ソフトバンクなんかはもしかしたらそれ以上を提示する可能性がある。

私が思うのは山崎福也にそれほどの価値があるのだろうか。と思うのだ。
最初に言った通り、良い選手だし欲しい。だけど単年2億以上になると疑問が浮かぶ。
その理由を次の章で述べたい。

・山崎福也は本当にそこまでの価値があるのか?
まず、山崎福也の直近3年間の成績を見ると

21年 22試合 116回 防御率3.56 8勝10敗
22年 24試合 114回 防御率3.45 5勝8敗
23年 23試合 130回 防御率3.25 11勝5敗
今季年俸 6000万

通算だと
176試合 防御率3.85 39勝45敗

言い方は悪いがこの成績で2億以上の価値があるだろうか?
キャリアで二桁勝ったのは初めてだし、防御率にいたっては一度も2点台に乗せた事も無い。
しかもチームはこの間3年連続優勝チームのオリックスであるため、弱いチームにいけば少し成績が下がる事も考えられる。
それに年齢も来年32歳で技巧派左腕といえこれから、衰えが来る年齢である。
確かに3年連続でローテーションを回り、安定的な投球をしたのは評価になる。
でも1億くらいが妥当な成績だと思う。それが本音だ。
良くても1.5億がいっぱいいっぱい。

ちなみにいくら山崎福也がFAとはいえ、例として今永、戸郷の両先発投手の今季の年俸と直近3年間の成績を比べると

今永 1.4億
21年 19試合 120回 防御率3.08 5勝5敗
22年 21試合 143回 防御率2.26 11勝4敗
23年 22試合 148回 防御率2.80 7勝4敗

戸郷 9000万
21年 26試合 151回 防御率4.27 9勝8敗
22年 25試合 171回 防御率2.62 12勝8敗
23年 24試合 170回 防御率2.38 12勝5敗

これを見て山崎福也に2億以上の価値があると言うのか。
ちなみに今永は来季メジャーの予定のため上がり幅はわからないが、戸郷は上がっても2.5億以上にはならないはず。

どう考えもバランスが崩壊する。
価値を決めるのは球団だし、色々な要因が重なり高騰してる背景は分かるがどうなのかと思うのだ。

・そもそもCランクの選手は大した活躍が見込めない?!
山崎福也はCランクのため、人的補償など獲るほうの球団はリスクが無いため手を挙げやすいが歴史的に見てみると実はCランクの選手をFAで獲得しても実は主力級に活躍した選手は少ないのだ。

【2010年】
楽天 藤井彰人 捕手 →阪神
8試合 打率.222、0本塁打2打点→99試合 打率.223、2本塁打15打点
【2011年】
西武 許銘傑 投手 →オリックス
49試合 6勝2敗1セーブ22ホールド、防御率1.98→37試合 0勝3敗1セーブ10ホールド、防御率5.29

巨人 鶴岡一成 捕手 →DeNA
34試合 打率.218、0本塁打1打点→102試合 打率.189、1本塁打15打点

中日 小池正晃 外野手 →DeNA
73試合 打率.268、5本塁打21打点→88試合 打率.192、3本塁打19打点
【2012年】
オリックス 日高剛 捕手 →阪神
52試合 打率.239、1本塁打8打点→44試合 打率.289、2本塁打7打点
【2013年】
中日 中田賢一 投手 →ソフトバンク
40登板 4勝6敗15ホールド、防御率3.40→25登板 11勝7敗、防御率4.34

巨人 小笠原道大 →中日
22試合 打率.250、1本塁打8打点→81試合 打率.301、1本塁打18打点

ソフトバンク 山崎勝己 捕手 →オリックス
91試合 打率.252、1本塁打20打点→60試合 打率.108、0本塁打4打点

【2014年】
日本ハム 小谷野栄一 内野手 →オリックス
84試合 打率.296、4本塁打29打点→56試合 打率.295、4本塁打22打点

DeNA 金城龍彦 外野手 →巨人
90試合 打率.200、0本塁打11打点→36試合 打率.233、1本塁打10打点
【2015年】
西武 脇谷亮太 内野手 →巨人
118試合 打率.294、3本塁打22打点→54試合 打率.157、1本塁打7打点

中日 高橋聡文 投手 →阪神
35登板 3勝3敗6ホールド、防御率3.51→54登板 3勝1敗20ホールド、防御率3.76
【2016年】
ソフトバンク 森福允彦 投手 →巨人
50登板 2勝1敗16ホールド、防御率2.00→30登板 1勝3敗6ホールド、防御率3.05
【2017年】
ソフトバンク 鶴岡慎也 捕手 →日本ハム
29試合 打率.321、3本塁打5打点→101試合 打率.243、2本塁打22打点
【2020年】
ソフトバンク 福田秀平 外野手 →ロッテ
80試合 打率.259、9本塁打26打点→62試合 打率.216、5本塁打19打点

これを見ると、中田が二桁勝ったが防御率は4点だし、基本的にFAで獲った割には主力級には活躍出来ていないのだ。
そもそも、福田が争奪戦になったくらいで他は争奪戦になっていない。
その争奪戦になった福田は全く活躍出来なかったし結局はCランク選手なので過度の期待はしてはいけない。

山崎福也はどうなるのか。
一部報道では在京のセ・リーグを希望しているなんて報道もある。
山崎福也の選ぶ道とは如何に、、、。


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