横浜DeNAベイスターズに思う事〜首脳陣よ覚悟を持て〜
正直来年も横浜の優勝はしんどいと思っている。
今永、東が揃うと言う奇跡(ベイスターズファンはずっとこれを待っていた)があり更にバウアーが加入すると言う奇跡を超えたような事が有りながら首位とは10ゲーム差以上離れての3位。
しかも最終盤での3位争いでの3位。(同時に2位争いもしたが)
これで今永、バウアーが抜けると想定するとどう考えても優勝は今年より厳しくなる。
(もちろん可能性はゼロではないが。)
そこで思うのが今年のドラフトを球団としても"将来"に見据えていた事もあり来年は"上位を狙いつつ再建期にする"事が大事というか現実的なのかなと思う。
何が言いたいかと言うと、今年のように優勝しか考えないでリーグ戦を戦うと"若手が育たない"可能性があるからだ。
一例で言うと、森がその筆頭。
春のキャンプから始まり練習試合、オープン戦と明らかに森の使われ方は"ショートのレギュラーとして育てる。そして使う"使い方だった。
そして開幕戦。森はスタメンで使われ結果は出ずとも次戦でもスタメンで起用されタイムリーヒットを打って応えた。
だが、3試合からスタメンで一切使われる事は無く代走からの途中出場くらいで基本的にベンチ漬け。
すぐ2軍に落とすならまだしも、首脳陣が決断したのは4月24日だ。
繰り返すが森が最後にスタメンで出場したのは開幕2試合目だ。
この使い方ではいつまで経っても本当の意味でショートのレギュラーなんて出てこない。
プロは実力主義。ベンチ漬けで試合に出ずとも勉強する事は多くある。
確かにそうだ。だが、ベイスターズの長年の大きな課題である"ショートのレギュラー"これの筆頭候補がドラフト1位という枠を使ってまでして獲った森なのではないか?
他に森を大きく凌駕する選手がいるなら問題は無い。
だが現状のベイスターズにその選手がいるだろうか?
ベイスターズでは実績など総合的に考えたら京田だとは思う。
だが京田も30歳手前で近年結果出ず苦しんでいた。監督などとの相性などもあったかも知れないが、実際細かい数字を見ると年々確実に落ちて来ていたのも事実。
首脳陣も正直、期待こそはしていたが"レギュラー"として迎えたわけでは無い事は春のキャンプから明白だった。
それがたった2試合で森をなんとかレギュラーにしたい。レギュラーとして育てる。と言う考えを首脳陣が無くした事が残念だった。
その大きな要因は"何が何でも優勝しなきゃいけない"という考えから来る"余裕のなさ"だったと自分は考える。
一部の人はプロは実力主義なんだから与えられるんじゃなく自分の力でもぎ取れと言う人もいるだろう。間違いではないと思う。
だが、本当にそうだろうか?
森の同級生である紅林と長岡で考えてみるが、2人とも正直自分の力で掴んだレギュラーではなく"与えられる中で掴んだ"レギュラーだと考えている。
昔と違い今の選手は競争意識が低い。これは個人の意識が低いのではなく時代なんだと思う。
幼少期から学生時代にかけて今は競争される時代では無いので、どうしてもそうなってしまう部分はあるのかなと。
それにプロに行くような、ましてやドラフト1位で行く選手なんてレギュラー争いの経験なんて無いはずである。
それを高卒で入っていきなり競争意識ゴリゴリの意識でやれと言うほうが難しいのではないか?自分は最近そう思うようになった。
長くなり少し脱線したが、首脳陣の余裕のなさが今年もそして何より"また来年も"ベイスターズの大きな問題であり課題のショート問題を招いたのかなと思う。
やはり紅林や長岡のように打てなくてもミスをしてもある程度は"覚悟を持って"森を使うべきなのかなと自分は考えている。
正直今更その考えに首脳陣が持ったとしても少し遅いが、幸い森はまだ21歳。
来年こそはベイスターズのショート問題がある程度は解決に向かう事を祈るばかりである。