洋食KUCHIBUEでの料理教室

トムス・サンドウィッチから洋食KUCHIBUEへ
料理家の坂田阿希子さんが先月、代官山で「洋食KUCHIBUE」をオープンしました。槇文彦氏設計によるヒルサイドテラスにあります。4月に46年の歴史ある「トムス・サンドウィッチ（TOM'S SANDWICH）」が閉店し、その場所に開店したのが「洋食KUCHIBUE」です。先日参加した「おうちで深夜食堂」のイベントの際、「仕込み、調理など1日18時間くらい店で働いています」と坂田さんがおっしゃっていました。うちから近いので行ってみようと思っていたのですが、行列ができる人気のとのことなかなか出かけられませんでした。
そんなとき、Instagramでこの店で坂田さんが料理教室を開催されることを知り、勇気を出して参加してきました（料理教室って、男性はほぼいないので）。
先週の金曜、土曜の2日間、昼、夜2の2回ずつで、各回15名定員です。Instagramで告知された受付時間から２時間ほど経った頃、意を決して申込み、無事参加できることになりました。

坂田阿希子さん直伝の料理
当日のメニューを簡単に紹介します。
・鶏レバーペースト
鶏レバーに玉ねぎ、にんにくを加え炒め、これをフードプロセッサーで撹拌してつくる。
・きのこのペースト
生しいたけ、マッシュルーム、アンチョビでつくる。
・大麦のサラダ
大麦（オルゾペルラート推奨）、ドライトマト、玉ねぎ、セロリ、にんにく、むきエビで
つくる。
・キャロットラペ
スライスしたにんじんを千切り。ビネグレット（マスタード、赤ワインビネガー、塩、胡椒、砂糖、オリーブオイル、ヘーゼルナッツオイルを合わせる）で合える。
・白いんげんとチョリソのサラダ
炒めたチョリソと茹でた白いんげんを合わせて、調味料で味つける。
・パテドカンパーニュ
豚ひき肉、鶏レバー、豚レバーを使ったパテドカンパーニュ。

教室の時間は２時間半でしたが、ほぼ坂田さんによるデモンストレーション形式（一部の方がちょっとお手伝い）で進行しました。デモをしながらの説明、調理が１時間半ほど。その後ワインが供されての食事タイムです。参加のみなさまが盛り上がり、予定を１５分ほどオーバーして終了しました。

坂田阿希子さんの挑戦
料理家が料理店を開くのは珍しいのではないかと思います。栗原はるみは「ゆとりの空間」ブランドでレストランを全国に展開しています。これは料理家がやっているレストランというにはちょっと違うような気がします。レストランが始まった当初はわかりませんが、現在は栗原はるみプロデュースといった感じで、当然栗原はるみ本人が厨房にたつことはないでしょう。
料理店で供される料理と料理家がレシピ本で披露する料理は微妙に違っています。もちろんレストランのオーナーシェフのレシピ本も多数ありますが、店のメニューにある料理になんらかのアレンジがされているのではないでしょうか。
料理家として多忙な坂田阿希子さんが「洋食KUCHIBUE」を始めたのは大いなる挑戦だと思います。店のこれからが楽しみです。