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料理本作りがどれだけ楽しいか聞いていただけますか
昨日は料理本を愛でるラボCOOKBOOK LAB.にたくさんのスキをいただき、ありがとうございました。
料理本を愛でるのはもはや私の毎日の日課になっていますが、そもそも論として、料理本を作るのは楽しい仕事です。
いえ、料理の本に限らず、どんなジャンルも本作りはとても楽しいのですけど、料理本はとくにチーム作業になるからなのか、一連のあれこれがとても好きなんです。
私がとくに楽しいと思っているのは、次のような時。
1 台割と呼ばれる本の設計図を作っている時
2 1冊分のサムネイルを書いて(お絵描きして)いる時
3 著者さん以外のスタッフを選定&お願いをしてチーム作りをしている時
4 著者さんと掲載レシピや内容をじっくり詰めている時
5 料理の撮影をみんなでがーっとやってる時
6 おいしいそう、食べたい、すぐ作りたい! とむらむらしながら画像を選んでる時
7 レシピ原稿を読みながら、赤ペンにぎりしめながら、自宅キッチンで試作し続ける時
7 著者さんと一緒に原稿をまとめ上げてデザイナー入稿した時
8 デザイナーさんに、この本面白くなる! がんばるねーと言われた時
9 デザイナーさんが思いがけないデザインで100万倍パワーのある素敵誌面を作ってくれた時
10 赤インクまみれで校正してる時、目を皿にして赤字をつぶしてる時
11 色が出なくてクスミトル! テリ! カゲつぶれないように! とお願い赤字を入れてる時
12 印刷所の営業さんと紙やらインクののりやら校正やらを打ち合わせてる時
13 校了! の一言(←ほんとか?のプレッシャーでガクブルする)
14 見本が刷り上がってくるまでの間のドキドキ感
15 ロモーション準備やら、書店さんへのご案内状やらリリース発信の準備やらのあれこれしてる時
16 出版イベントの仕込みをしてる時
17 納品までのわずかな隙間時間に著者さんとまったりする時
18 次の次の次くらいの企画をぼんやり考えている時
19 次の本の撮影スケジュールがかぶって綱渡りしている時
20 新刊を携えて書店営業に周っている時
21 読者さんちで新刊レシピが活躍していると知った時
22 お風呂の中でふと新企画案が舞い降りてきた時
……って、止まりません。
楽しい瞬間がいっぱいだ! 要するに全部好き、ってことじゃん <自分
いっちばん最初に著者さんと作り込むコンセプト作りとかターゲティングとかブランディングとか、なんかそんな横文字系の考え事を文字に落とし込んだ後は、とにかくチームの勢いで作り上げていくので、言ってみれば学生時代の部活ノリっていうか文化祭ノリっていうか、そういうのが好きな人に向いてる仕事だと思います。
えーそんなノーテンキでいいの? えー?
はい、だからってもちろん、ノリとか相性がいい者同士が集まればオールOKというわけはないです。
ましてや売れる本になるかどうかも別物。
でも、ノリが違っても信頼できる人っているでしょう。
この人と仕事したい。この人と組んだらいいもの作れそう、とすぐにピンとくる人がいる一方で、お初の人とうまくいく気がしなくてずどーんと落ち込んでみたりすると、なんだろうこれ? なんてことをツラツラ、ツラツラと考えてしまう午後がある。
あれ?
料理本作りのおもしろさを熱く語るつもりが、なんかへんな方向に来ちゃったぞ。
書き出しと文末が合ってないのは原稿として最悪ですが、今日は最悪例のまま失礼いたします。
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![COOKBOOK LAB./綛谷久美(商業出版編集)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5976409/profile_01e1570415820fba4031ae781bed103e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)