月の光 星の砂
暖かな風が吹く 緑の木々が揺れる
小さな涙が ポタリと雫落として消える
まどろみの向こう 誰もいないこの部屋で
誰かを探して 誰もいないこと知っていた
星の砂が沈む あの海に
銀の櫂の船で 漕ぎ出して行く
それはまるで おとぎ話のようで
優しい心の隙間に入り込んだ
思い出 かすかに浮かんで消えて行く
小さな子供の頃に見たあの夢を
追いかけ 霞んで消えて行く背中見つめ
戻れないことを 知っている
月の光は行く道しか照らさない
紫の煙 悲しまないための嘘
淡いピンクのカクテルに そっと浮かべていた
星の砂が沈む あの海へ
銀の櫂と金の船 漕ぎ出していけるのなら
この心の空虚な孔を いつか埋めていけるのかしら
降り注ぐ 月の光は 誰にでも平等に
夜道を 家路へと着けるように煌めいて
優しい嘘すら見えない 愚か者も
この海に 沈まぬように帰り道を照らし続け
優しい心の隙間に入り込んだ
思い出 かすかに浮かんで消えて行く
小さな子供の頃に見たあの夢を
追いかけ 霞んで消えて行く背中見つめ
戻れないことを 知っている
月の光は行く道しか照らさない
戻らないことを 知っている
星の砂は月の光に煌めいて
ただ 行く道を 照らすだけ
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