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同人誌の作り方(作り方ではない)

どうもこんちくわ、蘇芳さんです。
頭割りだョ!ヒカセン集合2も終わって2日経ちまして、ちらほらと「次は私も本を出してみたい!」なんて声が聞こえてくるようになりましたね。めでたい。その情熱大事にして。
というわけでちょっと我流も我流なんですけど私の同人誌の作り方みたいなやつをここに記しておこうかな、と。
間違ってもHowToではない。こんなHowToあってたまるか。

☆前提
蘇芳さんは文字書き寄りの絵描きもできるタイプの人類です。よって表紙とかデザインとかも毎回死ぬ気でやってます。 死にたい(生きろ) でざいんわかりません(お前元デザイナーじゃないのか)
なのでどっちかだけしかできないって人のやり方とは絶対に違います。あとこんなやり方普通しないよみたいなこともしてます。たぶん。
今回は小説本の作り方ってことで書きます。多分漫画とかイラスト本よりちょっと工程がめんどくさいので……

あと、誤字がひどいのは見逃してください。習性です(?)

☆準備するもの
・文章(本文)という名の狂気
・表紙画像
☆利用ソフト
・Googleドキュメント(本文作成)
・CLIP STUDIO PAINT EX(表紙・挿絵作成)
・一太郎2019(本文編集)
・Cube PDF(PDF編集)
☆だいじなもの
・挫けない心と狂気と萌え

まず本文を頑張って用意します。ここに関してはもう頑張れとしか言えない。他のことは考えずまず本文完成させましょう。
私はGoogleドキュメントで本文書いてます。スマホとも連動できるのでPCで書いたりスマホで書いたりを交互にやってます。誤字脱字はこの時はあまりチェックしません。

本文が書けたら印刷所を決めます。
どこがいいとかいろいとあるとは思うんですけど、私のおすすめ貼っておきますね。ちなみに私は小説本は文庫サイズで出すと決めているので文庫サイズでそこそこお値段のお安い印刷所さんをベースに印刷所を選んでます。
(イラスト本や漫画本は装丁重視で本を作ってるのでプリントオンさんが多いです)
コミックモール
ちょ古っ都製本工房
同人誌印刷所おたクラブ
他にも様々あるとは思います。印刷の発色、選べる紙、選べるオプション…ほんと好き好きだと思います。
ちなみに私の出した本だと「尾を引く箒星」がコミックモールさん、「英雄のいない日」がちょ古っ都製本工房さん、「塞いだ視界の向こうから」「なんでもありの、今日だから。」「僕らのポラリス」がおたクラブさんです。参考までに。

印刷所を決めたら表紙画像を準備します…私はここが前後することもありますが(文庫本のサイズを知っているため)
カバー有りの本にする場合は先にカバーをやっつけます。カバーに関しては各印刷所ごとにサイズが違うので利用する印刷会社のテンプレートを落としてきます。

死ぬ気でカラーイラストを描いてタイトルのデザインをします。

終わったら画像をレイヤーひとまとめにしてPSDで保存しておくことを忘れずに。(大体どの印刷所もPSD入稿が推奨されてるはず)
カバー有りの本の時は続けて本体側の表紙と裏表紙も用意します。用意されてるんです…めくってみてね

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本文を一太郎に流し込みます。
私は以前作成した文庫本フォーマットにだばっと流し込むんですけど、その設定をここにメモとして出しておきますね。

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この設定ですべての本文が作られてるはずです。

だばっと流し込んだら全部選択(Ctrl+A)してフォントを変えます。なによりもまずフォントを変えます。
一太郎とWindowsの互換性の問題で、…や―――が縦表示にならないフォントがくっそ多いので、好みのフォントとか一切合切を振り切って「JS平成明朝体W3」にします。俺だってしっぽり明朝とか使いたい。

…が縦表示になったところで「ツール」→「文書校正」→「文書校正の実行」をかけます。校正設定は「小説」で。段落の1文字下げとか誤字脱字をチェックしていきます。もちろんこれだけではチェック抜けがあるので目視でもチェックします。良く抜けるのは!や?のあとの空白。文字が続くときは1文字分空白あけると見やすいよ(豆チップス)地名や建物名が間違ってないかのチェックは入念にします。特にヒュトロダエウス。手癖でタイプミスしてそのまま流し込まれてることが多々ある。よくない。

ある程度誤字チェックしたらページレイアウトに移ります。

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これは「なんでもありの、今日だから。」本文より。
私は文章をページ切り替わりに合わせるようにしているので改行やらなんやら駆使してページ内に文章を納めます。がんばります。(ちなみにこの方法、天下の京極夏彦先生もやられてるそうですよ。参考になりますね(いやかの大先生はもっとスマートなやり方でございましたが))
もちろんそれ以外にも改行のおかしいところや文節の変なところがあったら修正します。修正しきれなかったらなんとかしてつじつまだけ合わせます(おいまて
挿絵を入れる場合は空白ページを該当箇所に追加しておきます。後々追加します(一太郎上では追加しません)

本文の修正が終わった(終わらせろ)ら、あとがきを書きます。
あとがきを書いたら奥付も書きます。と言っても私は奥付はテンプレを作ったのでそれを流し込むのですが。

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「僕らのポラリス」の奥付です。
そういえばこれ次の本で修正しないといけない箇所あるんですわ(前回の赤ブーイベントでやんわりと指摘された)
赤ブーで指摘されたのは連絡先の箇所。私はブログをURLを使ってるんですけど(コミケではこれでOKだった)赤ブーだとこれは△のようで、出来ればメールアドレスが望ましいと言われました。SNSのアドレスは×(Twitterとかインスタとかね)もちろん併記する分には構わないそうなんですが、確実に1:1で連絡の取れる媒体の提示、会員登録の必要ではない媒体の提示をしてほしいということでした。

詳しくはこのツイートからのスレッドをお読みください。言われてすぐぐらいにツイートしたので割と新鮮な声です。

閑話休題
奥付に絶対必要な情報としては、連絡先・発行日・発行者名・FF14のコピーライト・印刷所の名前、ですかね。
FF14のコピーライトは必要か?と聞かれると「私は必要だと思う」程度のあれなんですけど(実際色んな奥付見ても書いてないことも多いですしね)
まぁこれに関しては私は昔っから(2X年前)奥付に必ずコピーライト入れてたのでその名残です。
あとは人によっては本文のフォント名とか書いてるときに聞いてたBGMを記載したりもしてますね。要は好き好きです。
あ、あと無断転載禁止関係の文言は…うん…入れておいたほうがいいかもね……私はさらっと一番最後にだけ入ってるけど(いやこれしかスペースないんだ…文字もっと小さくすれば入るけど、見てほしい文言を小さくするのもなぁ)

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ちなみにこっちは「頭割りだョ!ヒカセン集合2」での新刊「Recollection.」の奥付まわり。
こっちはイラスト本なのでよりはっきりと禁止事項が書いてある感じですね。(小説よりも二次利用されやすいからちょっとしつこい感じになってます)
この辺の塩梅はほんと人それぞれですね……どれが正解というわけでもないしどれも間違っているわけでもない…

奥付まで書きあがったらPDFで保存します。200ページあろうが300ページあろうが1ファイルになるPDF is 便利。

挿絵を挿入する場合はCubePDFで本文を開きます。
あらかじめ用意しておいた挿絵画像を該当箇所にはめ込んでは空白ページを消していきます。(用意しておいた挿絵画像にノンブル入れるのを忘れずに)

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この画像だと2の部分があとから追加した挿絵画像になります。
本文を開いた後に、PDFで保存した挿絵もCubePDFで開いてドラッグアンドドロップで該当箇所にいい感じに…落として…(説明下手か)いやでもCubePDFこの辺の動作割りと直感的なんですよね……そのうち胴が取れそうだったら追加しておきます。
そんなこんなで挿絵を挿入して保存したデータを頭から見直します(うっかりずれて挿絵が挿入されたりうっかり挿絵挿入時に消しちゃいけないページが消えてないかのチェック)
(おたクラブさんで入稿する場合は、PDFの受け取りが100Pごとなので100P以上あるデータは分割します。分割もCubePDFでできます)

表紙・本文が揃ったので入稿です。
入稿方法は各印刷所ごとに違うので印刷所の指示に従ってください。
なお今回は本文データをすべてPDFにしました(PDF入稿できる印刷所しか利用してない)他の形式でないと入稿できないということもありますので保存形式だけはしっかりと確認してください。目視で3回は確認してください。私との約束だ。
あとは入金して本が届くのを待つだけです。お疲れさまでした。

以上が私の文庫本小説の作り方です。これ、参考になるんか???????
私はわざと工程を増やして目視チェックタイミングを増やしてます。だってこんだけ確認しても誤字がある_(:3_ヽ)_
目視チェック、本当なら印刷して髪に出したほうが捗るのはわかっています…わかってるんですけど、文庫200P↑を印刷する金が惜しい(絶賛家庭用プリンターぶっ壊れ中)(家庭用プリンター生きててもこのP数はさすがにどうかと思う)
なので回数を増やすことでなんとかならんかという淡い期待を込めています。友人知人に頼めるなら一度読んでもらうってのもいいと思います。

なんにせよ、印刷された自分の本というのはとてもよいものです。そんなよいものをみんなにも作ってほしい。そして私に買わせてくれ。

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