見出し画像

投資顧問が解説!SBI証券とSMBC日興証券の違いとおすすめポイントを徹底比較

大手ネット証券会社のSBI証券と、大手対面証券会社のSMBC日興証券。証券口座を開設したい人のなかには、SBI証券とSMBC日興証券のどちらにしようか迷っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、SBI証券とSMBC日興証券を徹底比較します。SBI証券がおすすめな人、SMBC日興証券がおすすめな人の特徴もそれぞれ解説しているので、自分に向いている証券会社を知りたい人は参考にしてみてください。

>>>300万円を2300万円に増やした投資ノウハウ<<<


SBI証券とSMBC日興証券の違いは?

SBI証券は取扱商品が多く、手数料を抑えて取引できるメリットがあります。一方、SMBC日興証券は店舗で無料の投資相談ができ、対面でのサポートが手厚い点が特徴です。ここでは、SBI証券とSMBC日興証券の違いを解説します。

取扱商品:株式も投資信託もSBI証券のほうが多い

取扱商品はSBI証券のほうが豊富です。投資信託の本数や外国株式の種類、米国株式の銘柄数は、いずれもSBI証券が上回っています。2024年5月時点の投資信託の本数を見ると、SBI証券が2,569本、SMBC日興証券は1,158本で、取扱本数は倍以上の差です。

外国株式の取扱市場数を比較すると、SBI証券は米国や中国、シンガポールなどの9カ国に対応しています。一方、SMBC日興証券でオンライン取引ができるのは米国と香港の2つのみ。そのほかの海外市場も取扱っているものの、米国と香港以外は取引店へ問い合わせが必要です。

国内株式を比較すると、SBI証券は国内の全株式市場でオンライン取引ができます。一方、SMBC日興証券でオンライン取引ができるのは東証・名証のみ。札証・福証にも対応はしているものの、支店や電話からしか取引できないためやや不便といえます。

SBI証券もSMBC日興証券も、有名企業に投資できる東証や米国市場に対応しているので、主要な商品を取引するうえでは大差がありません。しかし、より幅広い商品に投資したいのであれば、取扱商品数が多いSBI証券のほうが向いているでしょう。

取引手数料:国内株式手数料はSBI証券のほうがお得

>>>【資金7.7倍を達成した禁断の投資手法】<<<

国内株式の手数料はSBI証券のほうが低く設定されています。SBI証券のインターネットコースでは、条件を満たすと国内株式の売買手数料が無料です。現物取引だけでなく、信用取引や単元未満株も手数料がかかりません。

SMBC日興証券の場合、ダイレクトコースのオンライントレードでは約定代金に応じて手数料がかかります。例えば、約定代金10万円以下は137円、50万円以下は440円、100万円以下は880円です。コースや注文方法によっても手数料が変わるため、詳細はSMBC日興証券の公式サイト(外部サイト)をチェックしてみてください。

ちなみに米国株式は、両社ともに約定代金の0.495%分の手数料がかかります。ただし、為替手数料はSBI証券のほうがお得。SBI証券では米ドル/円の為替手数料がキャッシュバックされるため、実質無料です。

一方のSMBC日興証券では、10万米ドル未満の取引だと1米ドルあたり50銭の為替手数料がかかります。手数料を抑えて取引したいのであれば、SBI証券のほうが有利といえるでしょう。

クレカ積立:SBI証券はできるが、SMBC日興証券は非対応

SBI証券はクレカ積立ができますが、SMBC日興証券は対応していません。自動引き落としによる投資信託の積立投資はできるものの、クレカ積立は非対応です。

そもそもクレカ積立とは、投資信託の積立代金をクレジットカードで支払うサービスのこと。証券口座へ入金する手間がかからず、投資しながらポイントをためられる点がメリットです。

SBI証券では、積立購入できる投資信託はすべてクレカ積立に対応しています。特定口座・一般口座に加えて、新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠で購入した分も対象です。クレカ積立の上限額は月5万円ですが、2024年5月買付分からは月10万円に引き上げられます。

毎月の積立額に応じてVポイントがたまるので、積立投資をするなら積極的に活用しましょう。ポイントの還元率はカードによって異なり、例として三井住友カード(NL)は0.5%、三井住友カード ゴールドは1.0%、三井住友カード プラチナプリファードでは5%です。

なお、2024年11月買付分以降は、カードの種類と年間カード利用額によってポイント還元率が決まります。2024年10月買付分までは0.5〜5.0%のポイントがもらえますが、制度変更後は0.0〜3.0%に変わるので注意しましょう。 

NISA口座:SBI証券のほうが対象商品が多く、手数料も有利

NISA口座で購入できる商品はSBI証券のほうが多く、手数料の面でも有利です。最低積立金額にも差があり、SMBC日興証券は1,000円以上が必要ですが、SBI証券は100円から設定できます。

NISAで購入できる投資信託の本数を比較すると、つみたて投資枠の対象銘柄はSBI証券が211本、SMBC日興証券が149本。成長投資枠の対象銘柄はSBI証券が1,122本、SMBC日興証券が530本です。どちらの枠においても、銘柄数はSBI証券が大きく上回っています

また、SBI証券では投資信託の取引手数料がかからないうえ、成長投資枠の外国株式・海外ETFの取引手数料も無料です。一方のSMBC日興証券では、特定口座・一般口座と同様の手数料がかかります。

これらをふまえると、少額からNISAを始めたい人、豊富なラインアップから選びたい人、手数料を抑えたい人にはSBI証券のほうが向いているでしょう。

※投資信託の本数について:SBI証券は2023年11月20日時点の情報、SMBC日興証券は2024年3月時点の情報

>>>ご自身に最適な投資方法を知りたい方はこちらへ<<<

iDeCo口座:対象商品はSBI証券のほうが豊富

iDeCo口座で購入できる商品はSBI証券のほうが豊富です。SBI証券のiDeCo対象商品は、投資信託83本・元本確保型4本の合計87本から選べます(※2024年3月時点)。

一方、SMBC日興証券のiDeCo対象商品数は、投資信託29本・元本確保型1本の合計30本です(※2024年3月時点)。より多くの選択肢から選びたいのであれば、SBI証券のほうが満足できるでしょう。

なおiDeCoでは、国民年金基金連合会・事務委託先金融機関へ支払う各社共通の手数料と、金融機関が設定する運営管理手数料がかかります。運営管理手数料はSBI証券もSMBC日興証券も無料なので、コスト面の差はありません。

単元未満株:取引手数料はSBI証券のほうが安い

単元未満株の取引でかかる手数料はSBI証券のほうが有利です。単元未満株とは、通常の取引単位である1単元に満たない数の株式のこと。少額から株式を取引できる点が特徴です。SBI証券では「S株」、SMBC日興証券では「キンカブ」と呼ばれるサービスを提供しています。

単元未満株の取引で生じる手数料は、売買手数料とスプレッドの2つ。SBI証券でもSMBC日興証券でも売買手数料は無料です。ただし、SBI証券はスプレッドがありませんが、SMBC日興証券では売却時に0.5〜1.0%、買付時に0.0〜1.0%のスプレッドがかかります

そのほかのポイントを比較すると、ポイントを利用して購入できる点はどちらも同じです。一方、「S株」は全株式市場に対応していますが、「キンカブ」の対象は東証のみに限られます。単元未満株のコスト面と取扱銘柄数では、SBI証券がリードしているといえるでしょう。

株式投資のお悩みはこちらから解決!

IPO:引受件数はSBI証券が圧倒。抽選方式にも違いがある

SBI証券もSMBC日興証券もIPOを取扱っていますが、より多くの実績があるのはSBI証券です。そもそもIPO投資とは、新しく株式市場に上場する新規公開株式を購入し、上場後に売却して利益を得る投資のこと。証券会社が行う募集に応募して、抽選に当選すると購入できます。

IPO引受件数を比較すると、SBI証券は2022年が89件、2023年が91件でした。一方、SMBC日興証券は2022年が47件、2023年が52件です。SMBC日興証券が極端に少ないわけではないものの、引受件数の多さはSBI証券が圧倒しています。

当選しやすさを重視するのであれば、割り当てられる株数が多い主幹事の引受件数にも注目しましょう。SBI証券の主幹事数は2022年が13件、2023年が21件。SMBC日興証券は2022年が24件、2023年が19件でした。主幹事数に関しては、SMBC証券もSBI証券に引けを取りません

抽選方式にも違いがあり、SBI証券は完全抽選、SMBC日興証券は完全平等抽選を採用しています。完全平等抽選は申込株数に左右されないため、資金力に不安がある人も応募しやすいでしょう。また、SMBC日興証券はSBI証券よりも口座開設数が少ないので、そのぶんライバルも少なくて有利といえます。

ちなみにSBI証券では、配分予定量の30%は落選した人に配分され、これまで抽選に外れた回数が多い人が優遇される仕組みです。SMBC日興証券では、配分予定量の5%程度をステージ別抽選で配分し、預り資産が多い人ほど当選確率が上がります。ステージ別抽選とは、5つのステージごとに条件が定められており、適用状況にあわせステージの票数が付与される仕組みのこと。2社ともに独自のシステムを取り入れているので、引受件数や抽選方式とあわせてチェックしてみてください。

サポート体制:店舗で無料相談できるのはSMBC日興証券のみ

サポート体制を比較すると、電話やチャット、メールで相談できる点はどちらも同じです。チャットでの問い合わせは24時間対応しており、受付時間内であればオペレーターへの質問もできます。ただし、店舗で無料の対面相談ができるのはSMBC日興証券のみです。

SMBC日興証券では、専任の担当者に直接相談できる総合コースと、手数料が割安なダイレクトコースを選べます。ダイレクトコースは専任の担当者がつかないものの、総合コースと同様に店舗で相談が可能です。投資情報の提供や各種セミナー、預り資産に応じた投資相談などのサポートが受けられます。

一方、SBI証券のインターネットコースは基本的に対面相談ができません。IFAコースなどに申込めば店舗で相談できますが、インターネットコースに比べて割高な手数料がかかります。例外として、SBI新生銀行の仲介口座を開設すれば店舗で相談できるので、まだSBI証券の口座を持っていないのであれば仲介で開設するのも手です。

上記をふまえると、対面で相談したいのであれば、どのコースを選んでも店舗で相談できるSMBC日興証券が向いています。一方で、オンラインの相談だけでも十分ならSBI証券を選ぶとよいでしょう。

≪いま最も稼げる投資情報はコチラ≫

ポイントサービス:多様なポイントから選べるのはSBI証券

取引でためられるポイントの選択肢はSBI証券のほうが豊富です。SBI証券ではVポイント、Pontaポイント、dポイントなど6種類から選べます。新規口座の開設や投資信託の保有などでポイントが付与され、国内株式や投資信託の購入に利用可能です。

SMBC日興証券でためられるのは、Vポイントとdポイントのみ。Vポイントは「日興ファンドラップ」の残高に応じて毎月付与され、1ポイント=1円で普段の買い物に使ったり、景品や他社ポイントに交換したりすることが可能です。

dポイントは、現物株式や「投信つみたてプラン」の取引などでたまります。たまったポイントは単元未満株(キンカブ)の取引に使えますが、その際はSMBC日興証券の別サービスである「日興フロッギー+ docomo」経由する必要があるので注意しましょう。

SMBC日興証券も魅力的なポイントサービスがありますが、ためられるポイントが限られる点はネックといえます。Vポイントやdポイント以外のポイントも気になる人は、SBI証券を候補に入れるのがおすすめです。

取引ツール:どちらも株取引用のツールが使える

2社ともにWeb上で株取引は行えますが、そのほかにパソコンやスマホで株取引ができるツール・アプリも利用可能です。

パソコン用の取引ツールとして、SBI証券は「HYPER SBI 2」、SMBC日興証券は「パワートレーダー」を提供しています。どちらも投資情報の収集やチャートの閲覧、国内株式の注文など基本的な機能を備えているため、機能面の差はほとんどありません

ただし、利用料には違いがあります。「HYPER SBI 2」は無料ですが、「パワートレーダー」は前月の取引回数が4回以下だと月額3,300円がかかるので注意しましょう。

スマホ用の取引アプリを比較すると、SBI証券は「SBI証券 株 アプリ」、SMBC日興証券は「SMBC日興証券アプリ」を提供しています。両社のアプリはどちらも無料で、投資情報の収集や国内株式の注文など基本的な機能に大きな差はありません

2社の違いとして、米国株式用のスマホアプリを利用できるのはSBI証券のみです。SMBC日興証券でも米国株式のオンライン取引はできますが、ブラウザから行う必要があります。米国株式の取引をよく行うのであれば、スマホアプリで情報収集や取引ができるSBI証券のほうが便利でしょう。

まずは投資顧問の実績資料を受け取る(無料) ▶

両社は2022年に業務提携を開始! どちらも三井住友銀行で便利に取引できる

2022年6月に、SBIグループとSMBCグループの資本業務提携が発表されました。業務提携を受けて、三井住友銀行では両社の金融商品仲介サービスを開始。SBI証券もSMBC日興証券も、三井住友銀行から便利に取引ができるようになりました。

金融商品仲介サービスとは、証券会社の委託を受けて、証券口座の開設や有価証券の売買などの仲介を行うサービスのこと。サービスを利用することで、三井住友銀行でもSBI証券・SMBC日興証券の口座開設や一部の取引が可能です。

例えば、三井住友銀行の店頭でコンサルタントと資産運用の相談を行い、興味があればSMBC日興証券の仲介口座を通して債券やファンドラップの取引ができます

また、三井住友銀行のサイトやアプリではSBI証券の仲介口座の開設が可能です。三井住友銀行経由でSBI証券口座を開設し、条件を達成すればVポイントの還元率が上がるプログラムも用意されています。

普段から三井住友銀行を使っている人や、お得にVポイントをためたい人は、三井住友銀行の金融商品仲介サービスの利用を検討してみてください。

SBI証券とSMBC日興証券はどちらがおすすめ?

取引にかかるコストや商品数を重視する人にはSBI証券がおすすめです。一方、対面サポートを受けたい人にはSMBC日興証券が向いているでしょう。ここからは、SBI証券やSMBC日興証券に向いている人の特徴をそれぞれ解説します。

取引手数料を安くしたい人、幅広く投資したい人はSBI証券が向いている

取引手数料を安くしたい人や、幅広い金融商品に投資したい人にはSBI証券がおすすめです。

インターネットコースでは条件を満たすと国内株式の取引手数料が無料なので、取引コストを抑えられます。コストを気にせず投資ができることから、頻繁に取引を行うデイトレーダーにもうってつけです。コストを重視する人にとっては、米国株式の為替手数料がかからない点も魅力的でしょう。

取扱商品数が業界トップクラスであることも大きなメリットです。投資信託の銘柄数はSMBC日興証券の倍以上もあり、米国株式の取扱銘柄も豊富。NISAやiDeCoの対象商品数も充実しています。多くの商品から自分に適した商品を選びたい人にもSBI証券が向いているでしょう。

以下のページでは、SBI証券の特徴や基本情報などを解説しています。気になるクチコミも紹介しているので、SBI証券の口座開設を検討している人は参考にしてみてください。

>>>【元証券マンの無料マンツーマンレッスンはこちら】<<<

店舗で相談したい人はSMBC日興証券がおすすめ

店舗で投資の相談をしたい人にはSMBC日興証券が向いています。SMBC日興証券には総合コースとダイレクトコースの2つがありますが、どちらを選んでも店舗で相談できる点がメリットです。

総合コースは手数料が割高ではあるものの、専任の担当者による手厚いサポートが受けられます。一方、ダイレクトコースは専任の担当者はつきませんが、総合コースに比べて手数料が安く、希望すれば店舗での相談も可能です。自身が重視する条件を整理し、より使い勝手のよいコースを選びましょう

以下のページでは、SMBC日興証券の特徴や基本情報、サポートなどを詳しく紹介しています。さまざまなクチコミも掲載しているので、SMBC日興証券の口座を開設するか迷っている人は参考にしてみてください。

迷っているなら両方の口座を開設するのも一つの方法です

どちらにするか迷っている場合は両方で口座を開設するのも手です。SBI証券もSMBC日興証券も口座開設は無料で、口座管理料もかかりません。両方を使ってみてから判断してもよいでしょう。

SBI証券とSMBC日興証券を併用するのもおすすめです。例えば、IPOの当選確率を上げたい人は両方の口座からIPOに申込むとよいでしょう。複数の口座からIPOに応募することで当選確率を上げられます。

SBI証券とSMBC日興証券以外の証券会社も気になる場合は、他社比較をしてみてください。複数の証券会社を比較することで、より理想的な証券会社を見つけやすくなるでしょう。

以下のページでは、さまざまな証券会社をランキング形式で紹介しています。取扱商品や特徴などの条件で検索もできるので、自分に合う証券会社を探している人は参考にしてみてください。


いいなと思ったら応援しよう!