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写真のお仕事の話。広告の仕事②
前回の記事で、広告撮影カメラマンのアシスタントをしていた、なんて話をしていたかと思いますが、アシスタントをしていたのがちょうど私が18歳ぐらいから22歳ぐらいまでだったかな?
撮影のアシスタントとしていろんなスタジオに派遣されていく、なんてことをやっておりました。
いやー楽しかったですねー!
もちろんしんどいこともたくさんありましたけど、いろんな撮影現場を見れて、いろんなカメラマンさんと出会えて、いろんな撮り方を覚えて、何も知らなかった私にとっては全てが新鮮で非常に濃密な数年間でした。
だってそこに入る前は、フィルムカメラの使い方も全く分からず、撮影した後に裏蓋開けちゃうぐらいド素人だったんです!
それがここで鍛えられたおかげで、入って2年目になんとカメラマンデビューすることに!
と言っても、ある日社長に呼ばれて「お前カメラやれ!」って無理やりさせられただけなんですけど。。。
最初に撮影した案件は、な!なんと!!
車の撮影!!!!!
ウソでしょ!!そのときまだ20歳ですよ!!アシスタント初めてまだ2年目ぐらいですよ!!
まあ当時、車の撮影現場には入ってましたけども!アシスタントで!
もちろん自分でライティングして撮ったことなんて一度もありません!
しかもまだデジタルじゃない時代ですからフィルムで撮るんです!あの大きい4×5カメラです!ポジフィルムです!
もう吐きそうでした。
実際、後からえらい怒られて大変な目にあいましたけど、それでも撮りましたよ!!わけのわからんままライティングしてわけのわからんままピンと合わせて、もう4×5カメラの蛇腹はすごい捻じれておりました(笑)
うちのアシスタントだけで5人ぐらい、スタジオマンが2人ぐらい、スポンサーが5人ぐらい、デザイナーが2人、車のオーナーさんが4人ぐらい、みんな私の一挙手一投足を渋いお顔で眺めているんです。。。
後にも先にも逃げたくなった撮影はあれぐらいです。
そんな強烈なデビューをしたせいか、その後はわずか2年ぐらいで広告のフリーカメラマンとして活動するようになって、いろんな撮影をさせて頂けるようになりました。貧乏でしたけど。