無責任な飼い主のツケを農家が払う
すくすくと育ってきた黒豆の苗が、ウサギに食べられ壊滅しました。
ただ今、ウサギを捕獲する檻を準備しています。
近所でウサギを飼育している方の家から脱走したそうです。
ウサギによる農作物被害
2017年の統計で日本でもウサギによる被害は6200万円あったそうです。おそらく統計には出ていない数字もあるはずなので、実態はもっと大きい数字でしょう。大部分は日本に昔からいるノウサギによるものです。
実は、ニュージーランドで作っていた大豆もウサギに全滅に追い込まれました。ニュージーランドはウサギが増えすぎて、毒の入った餌を撒き、大規模駆除をやったことがある、と聞きました。その時期、ウサギの肉は危ないから食べないように、とのお達しもあったそうです。
ウサギは8羽の子供を産むといわれています。
1年後、その8羽も子供を産むので、
8+4×8=40羽
2年後は、
40+20×8=200羽
とネズミ算式に増えていきます。
穴を掘って入り込むこともあるので、畑がボコボコになることもあります。
農作物だけでなく、こういう被害は結構心が折れます。
飼い主が無責任な飼い方をして、農被害。
今回ウサギが現れたのは、自分で管理出来ない繁殖をさせる飼い主の責任放棄です。
このウサギを捕って殺すことになるでしょう。
あるいは、責任を持って飼ってくれる誰かの手に渡すか、です。
命を何だと思っているんだ?と言いたい。
ただね、ご近所だし、きついこと言えない田舎ネットワークなんですよ。
アライグマの被害もかなり大きいです。3億から4億円と言われています。
駆除対象外来種のアライグマも、元々はペットとして日本に持ち込まれ、飼い主が手に負い無くなり手放して繁殖したものです。
全て殺処分する対象になります。
この悪循環を断ち切るには、飼い主さんの義務をしっかり全うすることに限ります。
駆除するにも限界がありますので、こういうのは是非皆さんに知っておいていただきたいと。