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書籍紹介

〈脱成長〉論を理解する上で重要だと思われる邦訳された書籍を紹介していきます。
解説はおいおいやっていきます。
 
セルジュ・ラトゥーシュ『経済発展なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学』(中野佳裕訳)作品社、2010
〈脱成長〉論の基本書として位置づけられる。
 
セルジュ・ラトゥーシュ『〈脱成長〉は、世界を変えられるか?――贈与・幸福・自律の新たな社会へ』(中野佳裕訳)作品社、2013
〈脱成長〉論を倫理学の視点から捉え直したものである。
 
セルジュ・ラトゥーシュ、ディディエ・アルパジェス『脱成長のとき――人間らしい時間を取り戻すために』(佐藤直樹、佐藤薫訳)未來社、2014
上記のラトゥーシュの本は大部であり、初学者には難しいため、フランスの高校生向けに書かれたものを訳したもの。平易な文体と、重要な語句は説明してあるため、入門編としてはよい。
 
セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』(中野佳裕訳)白水社、2020
ラトゥーシュによる脱成長論の到達点、訳文もこなれていて読みやすい
 
勝俣誠、マルク・アンベール編著『脱成長の道――分かち合いの社会を創る』コモンズ、2011
イリイチのコンヴィヴィアリティ概念を基調として、日本とフランスの研究者がそれぞれに脱成長の道を示したもの。学術的な論考というよりは多様な背景をもつ彼らの基本的な考えを通じて、〈脱成長〉論のもつ魅力や可能性を感じさせる。
 
中野佳裕『カタツムリの知恵と脱成長――貧しさと豊かさについての変奏曲』コモンズ、2017
 
 

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