#004 さて、個人事業主になるにはまず何する?(1) 開業届
オンラインショップ「Contrail☆ひこうき雲」がオープンして1 週間ちょっと経ちました。また販売はゼロです(笑)。妻が頑張ってくれて商品登録は100 点を超えました。SEO の設定も試行錯誤しましたがGoogle のクローリングに入って特定のキーワードだと検索に出てくるようになりました。Instagram とTwitter も駆使しながら一生懸命投稿しています。Google の検索上位になるには一定の期間活動することも必要とのことなので、気長にやっていきます。
さて、前回の記事までで妻の同意も得ていよいよ個人事業の開業に向けて手続きを進めることになりました。私が事業の運営、経理とオンラインショップのセットアップ、妻が従業員として商品の制作、販売、宣伝を行う形になるので、これをもとに必要な手続きをネットで調べたところ、下記の書式を揃えて事業所の所在地(私の場合自宅) を管轄する税務署に提出が必要だということがわかりました。
開業届
「これから個人事業を始めますよ」という届けです。正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」というそうです。事業を始めるということは商売でおカネを稼いで所得税を納めるということなので、税務署に提出します。これを出さないと個人事業主として「青色申告」での確定申告を行うことができません。青色申告については別の記事で触れますが、きちんと簿記を行い、「事業所得」として税務署が認めてくれれば税法上のメリットを受けることができます。
この開業届は国税庁のHP からダウンロードできます。PDF になっていて親切なことに入力フォームまで設定されているので、PDF 上で記入してプリンターで印刷するだけ、なのですがこのフォームのフォントサイズ設定がなんかイマイチで文字が欠けたりフォントが小さすぎたり大きすぎたりしてなかなかうまく入力できず何度もやり直しました(2023.4.9 現在でダウンロードできるフォームは正しく入力できるようです。直してくれたのかな)。
ただし、私が現在住んでいる(開業した) 神奈川県は「別のフォーム」がありますので神奈川県で開業届を出す場合は注意してください。「個人事業開業・休業・廃業届出書」といいます。国税庁のフォームは不要です。他県も同様かもしれませんので、開業届を提出しようとしている都道府県のHP をご確認いただいたほうがいいかもしれません。
神奈川県 電子申請システムのここからダウンロードできます。Excel シートになっていて(Excel 持ってないと入出力できないってのは困る人もいるかも)、「税務署提出用」「県税事務所提出用」「市町村提出用」「控用」というシートに入力します。実は開業届は税務署だけでなく事業を始める所在地を管轄する県税事務所にも提出の必要があります。こちらは「個人事業開始申告書」とか「事業開始等申告書」と呼ばれているようです。
なぜ、県税事務所への提出が必要なのか。事業を始めて所得を得ると「国税」である所得税だけでなく「地方税」である個人事業税も納税義務が発生するからです。なので、国の機関である税務署だけでなく、地方税を所管する県税事務所へもお知らせが必要というわけですね。
ネットで検索すると「出さなくても罰則はない」とか書いているページも見受けますが、納税は国民の義務ですし、こういう手続きはきっちりやっておいて疚しいところのないようにしておきたいところです。ちなみに神奈川県の場合、先に挙げた4 枚のシートをすべて記入して提出の必要があり、かつ県税事務所まで出向かずとも税務署で一括して提出できるので出し忘れがありません。諦めて(笑)、ちゃんと書いて提出しましょう。
なのですがこの4 枚の書式、日付、住所、名前、事業内容など書く内容はほとんど同じなのに全部個別に入力しないといけません。せっかくExcel なんだから同じ記載内容は1 枚のシートの記載内容を参照してくれればいいのに、と思いました。
県税事務所の職員のご担当者様、ご検討をお願いします(私は出しちゃったのでもういいんだけど)。
開業届だけで長々となってしまいました。このあとまだまだ続きますが、それは今後の記事で。所得税の青色申告承認申請書
給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
青色事業専従者給与に関する届出書